映画、「一輪明月、弘一大師の生涯」

映画、一輪明月、弘一大師の生涯を見た。
映画はもう終了しているので、DVDである。
清国の崩壊から民国の建国期にかけての話である。
天津の名家に生まれた李叔同という人が、音楽、演劇、書画の才能に恵まれ、
日本に留学して、その才能を開花させるが、建国の民国に戻り、その混乱の
中で、西欧芸術の導入にも力を尽くす。
しかし、建国の混乱の中で苦しむ民衆を見ながら、自らが芸術の中で生きること
には飽き足らず、更なる求道の道を求めて仏門に入る。
そして、粗末な寝茣蓙だけを背に、各地を巡り、修行の日々を送るが、律宗の祖師、
弘一大師として人々の尊敬を集めるという話だ。

西湖で妻と別れる時の美しい風景を初め、天津や、青島、福州など殆どが
行った事のある場所が舞台だったので、その風景を懐かしく想いながら映画を見た。

煩悩だらけの私にとっては、あそこまでストイックになれる人生というのは
とても実行できるはずもないが、ただただ尊敬という事だ。

eiga081009

毎週、木曜は映画、音楽、書画に関する話です。