最近読んだ本、「スパイはいまも謀略の地に」、「下北沢インディーズ」

  • 2020年11月16日
  • 1人

ジョン・ル・カレ、「スパイはいまも謀略の地に」

いつまでたってもこの人の小説は面白い。「寒い国から来たスパイ」を読んで感動してから
もう何十年、出会うたびに新鮮で面白い。
いつもその時々の世界情勢がベースになっていて、知らんかったこともよくわかって
ワクワクする。
ナットはあるバドミントンクラブの上級会員でプレイヤーとしても有名だ。
ある日、若者が近づいてきた。試合を申し込まれたのだ。二人は急速に親しくなっていく。
ナットは実はイギリス秘密情報部の情報部員だ。
ベテランではあるが、そろそろ節目でもある。
将来は不安定だ。
彼らのチームは対ロシア関係の仕事を始めている。そしてある男を泳がせて情報を収集していた。
突然情報が入った。
ある大物スパイがやってくるようだ。
罠にかけよう。
そしてもう一つの作戦が。
秘密の任務は慎重にやらんとあかん。そして大胆に。
しかし、何かがおかしい。罠にかけるはずが、もしかしたら?
見方やと思ってた人たちが、もしかしたら?
なぜフローレンスは辞職したのか?
バドミントンで近づいてきたエドとは何者か?
そしてナットは動く。妻は?娘は?
見えない敵と戦うのか?
最後の大勝負の時か?
とても面白い。
プレジットに揺れるイギリスとヨーロッパが舞台だ。

岡崎琢磨、「下北沢インディーズ」

表紙をみて、軽くてちゃらそうやなあって思って読み始めたらやっぱりそうやった。
そやけどとても面白く、楽しめた。
そういう5つの短編。
どれも、下北沢にある「レジェンド」というライブハウスのマスター五味淵龍仁が
謎解きをするシリーズものらしい。
通称オンタマとあだ名される音無多摩子は念願の音楽雑誌の編集部に就職できた。
担当はインディーズバンドを発掘するコラムを書くことらしい。
・ブチギレデジタルディレイ
驟雨というバンドを見つけた。これはモノになるかもしれん。
ライブのその日、エフェクター デジタルディレイが壊された。
ライブは散々。一体だれが、そしてその時起こった事件の真相は?
・ライブ・フライ・ライブ
ある日、あろうことか元彼に相談を受けた。その彼の彼女のことらしい。
ノルカソルカという有望バンドの星川のヤバイ写真がSNSで流出、それにからんでの
ことらしい。
さていったいどうなることやら。
・ザ・グレート・ベース・エスケープ
「モノクロシティ」のインタビュー、代打であっても行かねばならぬ。
その場で、ベースがなくなった。
普通より長いサイズ、ギターケースに入らない
どうやって盗まれた。
・ヒステリック・ドラマー
死んでる猫を見つけて埋めた。
サヨナラの音というタイトルが降ってきた
その言葉が何を引き起こしたか?
・ミュージック・ウィル・ゴー・オン
「ムジク」というバンドにとても惹かれる。
応援したい。ところがSNSで他のバンドの悪口を言って炎上してるらしい。
本人たちはやってない?アカウントを盗まれた?
誰が何を?
なかなか面白い。

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ありがとうございました。