ビールはまだ駄目、綿菓子は?
ある日、知人の京都の前衛芸術家たちが半年に一回くらいに奈良の名勝大乗院庭園文化館で
開催してるグループ展の案内を頂いた。
これはまだ新型コロナ肺炎が蔓延する前、ちょっと話題になり始めた頃の話。
奈良に向かう電車は日曜ではあるけど少々観光客の数が少ない。特に中国語系の
方々の姿が減った。
そして奈良公園周辺はけっこう静かになってきてるんとちゃうやろか?
鹿が困ってるやないか?
今まで、ええんか悪いんかは別にして観光客からふんだんにいくらでも貰えてた餌、
鹿せんべい?が急に貰いが少なくなってきて焦ってるんとちゃうやろか?
今まで見向きもせんかった日本人の爺さんの方にもえらいなついてくるではないか?
腹減ってるんかなあ。
奈良の鹿は交通マナーがとても良い。
何頭いても信号が変わるまでじっと待ってる。
いつでもどこでもかどうかはわからない。
真夜中か早朝に奈良の街を集団移動してるって聞いたことがあるけど、この時も
信号を守ってはるんやろか?
あれは興福寺の五重塔やろか、もしかして桜が芽吹き始めてる?
そこをすぎると名建築で有名な奈良ホテルがある。東京駅と手掛けた辰野金吾が
設計した和洋折衷様式のやつらしい。しらんけど。
前にロビーに見物に行ったときは内装もレトロでええ感じやった。
中国語系の観光客で一杯やったけど今はきっと閑散としてるに違いない。
その先に見えるのが名勝大乗院庭園文化館の庭園になる。
外からでも十分見えるけどもちろん中に入ったほうがその良さがよく分かる。
で、その庭園を擁する建物が名勝大乗院庭園文化館で、その中で今回の
グループ展が催されているのだ。
とても前衛で、抽象的な作品ばかりなんやけど、根底に「和」の文化が流れて
いるようでもある。
陶芸あり、焼かない焼き物あり、オブジェあり、織物あり、実に様々な作品が
とても印象的でとても美しい。
ただし、融通のきかないコチコチのコンサバ爺さんにはついていけない感性の作品もある。
もっと融通無碍の境地を拓かんとあかんなあって反省する。
それぞれの作品は邸内の自然な採光と溶け合うようにまた、窓の外の庭園の景色とも
見事に映り合うように配慮されていて、さすがホンマモンの芸術家たちはええ仕事を
しはるなあって感心した。
感心しながらお抹茶を頂いた。
ちゃんと流儀通り立ててくれはるんやけどわしは無作法やし、正座もできへん。
気持ちはあるんやけど体が固まって足を組めないのだ。なさけない。
そして、これはテーマに関するしゃれでフワフワの綿菓子をお茶菓子として頂いた。
とても美味しかったんやけど、不思議なことに後で結構わしの軟弱化して胃にコタエた。
なんでやろ?
もしかしたらビールがあかんのとおんなじ原理なんやろか?
このあたりを解明していかんとあかんという課題が増えた。
なんでやろ?
帰り道もまた鹿になつかれながら近鉄奈良駅まで。
こうしてみると、あのインバウンドの喧騒が懐かしく思えるくらいやからおかしい。
病気や危険に鈍感なんもいかんけど、あんまり過敏になるんもちょっと哀しいなって
思ったりする。
病気を弾き飛ばすような体力をつけるように頑張ろう。
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ありがとうございました。