九度山暮らしのある日、天満天神繁昌亭へ落語を聞きに行った。

九度山暮らしのある日、天満天神繁昌亭へ落語を聞きに行った。

先日、「甘夏とオリオン」という本を読んだら無性に落語を聞きたくなった。
ユーチューブなどでいくつか聞いたけど、本にもあったようにやっぱり生で聞くしかないと
思った。
はるか昔、落語が流行り始めた時期があって今テレビを賑わしてるような落語家か
芸能人かわからんような方々が台頭してた時期にどっか街かどの俄作りの寄席みたいな
とこで聞いたことがあるだけで本格的な寄せには行ったことがなかった。
それなら、本筋で「天満天神繁昌亭」、天満宮の横にあるんで場所だけは何度も横目で
見ていて知ってる、に行ってみよう。
開演は14時かららしい。
早い目に九度山から出発して、その界隈で昼飯を食ったらちょうどええではないか。
てなことでチャンスを伺う。
ちょうど具合のええ日がやってきた。
では参ろう。

ちゃんとシニア料金があるのが素晴らしい。
チケット買う時に聞いたら、誰がどんな演目をやるんかは舞台にあがるまでわからんらしい。
なんかようわからんけどそうなんか?
事前に知っときたい気がするけど。まあええか。
平日やから空いてるんやろか? この時点で席は選び放題。

とはいうものの開演時間になって席につくとほぼ満員状態。
やっぱり人気あるんや。
さすがにインバウンドの方はおられない。
この時点で新型コロナ騒ぎが始まる前だ。今はどうなんやろ?
さて一番手が始まる。

露の瑞さん。
有名な時うどんか。
ええなあ。やっぱり生で聞くのがとてもいい。グイグイ惹き込まれる。
上手とか名人とか言われる人ではないかもしれんいきなりの人ではあるけど聞いていて
飽きることはない。
その後、笑福亭喬介さん、笑福亭たまさんと続く。
昔の話であっても、特別な違和感はない。街の風俗も今では随分変わってしまった。
人と人とが熱くもたれあいからみあうような人情はなくなった。
隣近所にも距離がある。
わしらの子供のころには少しはあったような気がするけど。
今は違う。
その違和感よりは懐かしい世界が立ち上がってくるようでとても楽しい。
千田やすしさんの腹話術があって、懐かしい世界やなあ、林家花丸さんがあって、
休憩に入る。
ここまで一気に見た、聞いた。
ええなあ。
休憩が終わったらかなり減ってる。これで疲れる人もいてるんやろか?
わしは次が楽しみだ。
後半は、笑福亭仁扇さん、林家笑丸さん、笑福亭枝鶴さん。
どの方もとても面白い。
一気に聞かせた頂いた。新作あり、踊りあり、笑いあり(当たり前)魅力タップリだ。
やっぱり寄席で落語を聞くってええですなあ。
とても気に入った。
又是非来たいと思う。
映画は劇場で、落語は寄席で、ということだ。
すばらしい。

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ありがとうございました。