九度山暮らしのある日、ある日、突然、ガン患者になってしまった話−19、手術の傷跡は消えかけている。

手術の傷跡は消えかけている。

さて、手術をしてからもうじき3ヶ月がやってくる。時々傷跡はどうなったんかなって
お腹を見る。たいていは風呂に入ってる時だ。この寒いのに普通はあんまりお腹を
出してみたりはしない。
芭蕉の「笈の小文」という紀行文集の冒頭に、こういう言葉がある。
「百骸九竅の中に物有。かりに名付て風羅坊といふ。誠にうすものゝのかぜに破れやすからん事をいふ
にやあらむ」
人には百コの骨と9コの穴があるらしい。それでもはかない存在やのに、この度は
胃を切除する手術で更に5つの穴が空いた。
胃をとるのにお腹を切り開くんではなくて、また、口から内視鏡を入れてする手術でもなくて
腹腔鏡手術というらしく、おなかに5つ穴を開けて、照明を入れたり、メスを入れたり、
カメラを入れたりしながらチョキチョキとあかん部分を遠隔でモニターを見ながら切り取って、
またモニターを見ながら繋いで行く。
わしは麻酔で寝てたからしらんけどそうらしい。

今や百骸一四竅の爺さんだ。
少々身が軽くなったか風通しがよくなったか?
ところでどこに穴を開けたかというと、
まず、おへそ、おへその穴を活用してるらしい。
そこから10cmくらい上で間隔15cmくらいで2つ左右対称に穴が空いている。
さらにその10cm暗い上にも同じく2つ。
こちらは左右対称ではなくてどちらかというと左側に寄っている。

なんでこうなったはわからんし、わかってもどうもならんし、どうでもいい。
その穴は永久に開いてるわけではないんでただの切り傷として段々と癒えてなくなっていくはずなのだ。
1ヶ月経ち、2ヶ月経ち、3ヶ月近くなるにつれて傷口はどんどん小さくなっていく。
このままなくなっていくか?
でも時々チクチクする。
痛むというほどではないんやけどチクチクと言う感じだ。
これでええんやろかと時々不安になるけど、痛みが持続するということでもないし、
強くなるということでもなさそうなんでまあええかと思う。
どちらかというと、ベルトが必要なズボンを履いたりするとヘソの部分の
傷穴がチクチクとすることが多いようだ。
ベルト着用も要検討である。

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ありがとうございました。