最近読んだ本、「三人の逞しい女」、「厨師、怪しい鍋と旅をする」。

  • 2019年10月1日
  • 1人

マリー・ンディアイ、「三人の逞しい女」

この作家の姓から考えてアフリカに関係した国の出身なんかなって思って読み始めた。
やっぱりセネガルが絡んでるみたい。
フランスの植民地だったところで首都はダカール、わしはパリダカで知ってるだけやけど
フランス人にとっては様々な宿縁のある土地なのではなかろうか?
第1話
アフリカ出身の父とフランス人の母を持つ女性弁護士ノラの物語。
父はある日、弟ソニーを連れてセネガルに行ってしまう。
一体何故なのか? 何があったのか? 母は貧しい中ノラを育てる。
そしてある日、ノラは父に呼び出される。
弟が逮捕されたらしい。一体何が起こったか?
鳳凰木にこもる父。
全てが崩壊してしまったのか?
第二部
しがないセールスマン、ルディ・デスカスの物語。
彼の行動を通してアフリカ系の妻、ファンタの存在が浮かび上がる。
何をやってもうまく行かない男。
妻に見放されているのか?
やり場のない不満とは?
お手伝いさんカディとは
そして、何が起きたか。
第三部
セネガルに暮らす未亡人、カディ・デンパの物語。
夫が死んで家を追い出される。
わずかな金を渡され、砂漠を越えて密出国、フランスを目指す。
様々なひどい目にあう。
途中で知り合った若者ラミーヌ、彼が助けてくれるのか?
カディの運命は?
フランスにたどり着けるのか。
別々の3つの話のようで、微妙に絡み合って繋がってくる。
とても面白い。

勝山海百合、「厨師、怪しい鍋と旅をする。」

帯封の言葉:
「優れた厨師を輩出することで有名な斉家村に生まれた見習い料理人・斉鏈はある日
見知らぬ男から不思議な鍋を借り受ける。しかしそれは煮炊きをしないと腹を空かして
動物や人間を襲い始める、とんでもない鍋であった。
鍋を返すまでは故郷に帰ることは叶わないー流浪の身となった斉鏈は鍋と村に代々伝わる
霊力を持った包丁を頼りに、戦場の飯炊き場、もののけの棲み家、名家の隠居所などで
腕を揮いつつ、鍋の元の主を探し歩くが・・・」
要するにこんな話。
戦場の厨師
湖州の粥
鳳嘴苑
石棺いっぱいの蜜
古家の怪
孫氏令嬢誘拐事件
川神への供物
黒糖と胡桃
再会の木蘭
父の味
紅鶴楼縁起
とても軽くて読みやすくて、中国の昔話の雰囲気を一杯に漂わせたやつで、昔の時代の
暮らしぶりや食べ物のことが目の前に浮かぶようでとても興味深い。
楽しい本だ。

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ありがとうございました。