最近読んだ本、「ガラパゴス 上、下」、「蜜蜂」

  • 2018年12月1日

相場英雄、「ガラパゴス 上、下」

捜査一課継続捜査班担当の田川信一、迷宮入りになりそうな事件を掘り起こすのが仕事だ。
さて、次はどうかと資料を見る。身元不明の死者の写真だ。事故か自殺か?
いや、おかしいではないか? 写真をようみたらあきらかに青酸中毒の様相を呈してる。
これは殺人だ。
事態が動き出す。とにかく遺体を特定しないといけない。
手掛かりは無いのか?
舞台は沖縄から始まるのか?
周りの後押しで希望を胸に故郷を出て、学校に入って、その希望の行き着く先は何だったか?
日本の高度成長とバブル期を支えたのは自動車業界であって家電業界であった。
しかし、バブルが弾けても常に右肩上がりの業績を要求される時代が続く。今もそうだ。
そのしわ寄せはコストの削減競争、そして過酷な人件費の削減につながる。
矛先は下請けへ、そして派遣社員へと向かうのだ。
被害者の足跡を追えば追うほど、この社会の闇が見えてくる。一旦沈んだら決して
浮かび上がることのない闇のなかであえいでる人たちが見えてくる。
うまい汁を吸う人たちはどこまでもええ目にあうのか?
そしてとうとう、新車開発の闇にたどりついたのか?
ハイブリッドカー開発の裏でなにがあったのか?
あってはならない事故は実はもみ消されていたのか?
知れば知るほど知りたくないことがわかってくる。

読み終わって思う事。

恐ろしいのは小説の中の世界だけではない。現実にも産業界の大きい闇、小さい闇、いろいろ
浮かび上がって取り沙汰されることが多いけど、いつのまにかうやむやの中に消えていって
しまうような気がしてならない。
リタイアした側でも身につまされながら読んでしまう部分がある。

マヤ・ルンデ、「蜜蜂」

ちょっとおもしろいけどわかわからんことも多い、わしには難しい本でもあった。
1852年、舞台はイングランド・ハートフォードシャー・メアリーヴィル。人工巣箱による養蜂が
始まったころだ。それを発明したのはウィリアムなのか? その栄誉はだれのもの?
そして、養蜂の崩壊が始まる? ティルダ、シャーロットはどうなる?
果たして希望はあるのか?
2007年、アメリカ・オハイオ州・オータムヒル、彼らの子孫であるジョージがアメリカで養蜂を成功させる?
本当に成功するのか? ここでも崩壊が始まる?
エマ、トム、家族はどうなる?
果たして希望は有るのか?
2098年四川省市栄、人類は最終崩壊に向かっているのか? それは蜜蜂の崩壊がかんけいしているのか?
国を揚げて養蜂の管理が始まっている。そしてある日、タオとウェイウェンの息子クワンが突然発病?
密かに北京に運ばれたようだ。タオは許せない。子供はわたしたちのものだ、国家が勝手にどうかしては
ならない。タオを北京に飛ぶ。
果たしてクワンは見つかるのか?
人類の危機は救われるのか?
タオの家族に希望はあるのか?

読み終わって思う事。

中国の未来、こんなんかなあ? かもしれんなあ? 面白いけど難しい。ようわからん。

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ありがとうございました。