最近読んだ本、「雪子さんの足音」、「ぼくせん 幕末相撲異聞」

  • 2018年7月14日
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木村紅美、「雪子さんの足音」
なんとも不気味でおぞましい。けど、やっぱり読んでしまう。こわいけど
ホラーではない。狂気すら感じるけど普通にある話のようでもある。
ある日、新聞を読んでいた薫は昔学生時代に住んでいたアパートの大家である
雪子さんの死を知った。想いはそのころの月光荘に至る。
学生のような、プータローのようなフラフラした毎日を送る薫に大家さんは
何かと親切にしてくれる。嬉しい話だ。ついつい甘えてしまう。飯を食わして
くれるようにもなってきた。ちょっとエスカレートしてるかもしれん。
けどまあええか。
どうやら勝手に作家志望と思い込んでるらしい。売れない作家は応援せんと
あかんという流れになっていく。
とうとう小遣いまでくれるようになった。
だんだん気持ち悪くなる。けど支援はありがたい。断る勇気が出えへん。
こんなんも有る種のパワハラとも言える。逃げ出せんようにジワリジワリと
恩着せで締め付ける。
それが必要とわかってる。
してる事は、思いやり、支援、気配り・・・ええもんの言葉につながるから
難儀な話だ
だんだんエスカレートして、縁談ん話もからんでくる同じアパートの小野田さんは
どやねん? 小野田さんは独身だ。満更でもないようす?
薫くんはどうなる? この中から逃げられるか?
どろどろのわけのわからん世界はどこまで行くんやろか?

木村忠啓、「ぼくせん 幕末相撲異聞」
幕末の頃、当時は各藩のお抱え力士というのが居たそうで、ある日薩摩藩のお抱え
力士、三峰山岩蔵という力士が他藩のお抱え力士と試合をすることになった。
いつの間にか話がややこしいことになっていく。当人同士の遺恨試合?
藩のメンツを掛けた試合? いや、何か裏がある八百長試合? 勝ったらええんか
負けたらええんか? 真面目にやるんか? どうなんの?
結果的に角界追放? そんなあほな。
それでも飯食うていかなあかん。なんとかせんとあかん。
仲間を集めて番外の相撲興行を打つか?
意外とあたったら金も入る。
しかし、それが面白くないやつらもいる?
女相撲はどうなんの?
相撲でなかったらええんか?
相撲崩れだけでなく、火消し崩れもでてくるし、めっぽう強い女もいる。
相撲勝負がいつのまにか格闘技に。
外人も入って大騒ぎ。
とても面白い。

勝てばええというもんでもないけど、今の相撲界は建前に縛られて窮屈そう。

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