ジョージアって昔、グルジアって言うてた国のことやというのは時々話題になる
話やけどじきに忘れてしまう。場所はどこやとネットで確認したら旧ソ連の黒海側の
一番南の方、トルコとの国境あたりだ。所謂南コーカサス。
成る程、コーカサシアンって世界で一番の美男美女が揃ってるって聞いたことが
あるけどこの映画でもドキッとするような美少女達が沢山でてくる。美男にはわしは
あんまり興味が無い。
場所は首都トビリシ、時代はソ連から独立した直後の90年代の頃らしい。内戦の
余波が収まらず、その傷跡もいっぱいの街の中だ。経済状態はとても悪い。
治安も悪いし、人の心もすさんでいる。
それでも子どもたちは日々の暮らしを楽しんでいる。夢も希望も失っていない。
勉強さぼって遊びたい。友達とつるんでみんなで馬鹿話したい。
煙草や酒も飲んでみたい。異性にも興味森々。
特に女の子は早熟な子が多い。
エカとナティア、どちらもとても可愛い女の子だ。
エカの父は何故か遠くに居る。どうやら刑務所なのか? 母子暮らしの中での
父への複雑な気持ちが処理しきれないのか?
弟はなぜ苛められるのか? 苛めをいつまでもほっておくのか?
ナティアはエカの親友だ。エカは少女といえるがナティアはもっと成熟してるん
かもしれん。男が気になるし、男も彼女が気になる。
彼女が気になる男は処定めぬ美少年ラドなのか?
ナティアをどうにかしたいのはワルぶったコテなのか?
コテの嫉妬がなにかを引き起こすのか?
ある日、なぜか一丁の拳銃が登場する。
それが引き起こすものは?
公衆の面前で女の子を拉致して結婚か陵辱かを迫るなんてありなのか?
ピストルはどう使われるのか?
何を解決するのか?
ラドは帰ってくるのか?
ラドはどうなる?
エカのダンスが心を打つ。
とてもひたむきで力強い。
皆と楽しく民族の踊りを楽しんでるようで、もしかしたらこの世にない
何かを見つめているのかもしれない。
降りしきる雨の中走り続ける少女、美しいシーンだ。
いつもの小さな隧道を抜けた先に居たものは?
時は過ぎる。
若くて美しい日々はすぐに去って行く。
理不尽はなくならない。
それでも強く生きていかんとあかん。
ビターな青春グラフィティのような。
哀しく美しい映画だった。
ブログランキングに参加しています。もしよかったらポチンとお願い致します。
にほんブログ村
ありがとうございました。