先日、中国からの帰り、機内でオーディオ番組を聴いていたら、
珍しくホレス・シルバーが出てきた。
彼が、「ブルー・ノート」の発展にいかに貢献したかといったことも
解説として言っていた。その中で、「ブルー・ノート」が何度か危機に
陥った時、ジャケットの斬新さで乗り切った時の事も喋っていた。
それで、「ああそういえばいいジャケットがあったなあ」と思い、
家に帰って取り出してみた。「うん、こういう感じはなかなかいいじゃないか」と
改めて見直した。1978年頃の発売だから30年も前のデザインだけどいいね。
特に今は、水墨画などやっているから、ピアノを弾いている風景を
こういう風に切り取るのはなかなか面白い。
音楽も、聴きなおしてみれば中々良い。
ホレス・シルバーと言えば、「ファンキー」を世に広めた人なのかなあ。
昔は、ジャズ喫茶の片隅で、こういう音楽が流れてきたら、思わず、
体を揺らしたり、頭を振りながら聞いてしまったものだ。
今でも、それは同じで、やっぱりこういう音楽が流れてきたら思わず体が
反応してしまう。
同じような人も多いの見えて、こういう音楽が流れている時に周りを見ると
やはり体を僅かにでも揺らしている人がいるようだ。
録音は、1959年というからもう50年も前の演奏だけれど、とてもそうは思えない。
ジャズが進歩していないのか、時間に関係ないのか。
聞くものの気持ちや、その時に状態次第なのか。
様々ですね。
表題曲の、ブローイン・ザ・ブルーズ・アウェイ」と裏面の「シスター・セイディー」がよかった。
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