やっと来た。この映画がくるのを待っていた。
ジャニス・ジョプリンは大好きだ。是非とも見たい。聴きたい。来たからには
初日に行こう。で、十三の七藝へ。1時間半もあるからきっと前の方やろっ、
それにしても早すぎるかな? と思いつつチケット売り場へ。なんと、33番、
えらい人気やなあ。この分やと立ち見が出そうな勢いやなあと思う。とりあえず
近くの商店街の喫茶店で時間を潰す。周りのお客さんもそれらしき人たちが多い
ような。どうも中高年のカップルが多いような。
やっぱりなあ。きっとわしよりちょっとだけ若い世代なのだ。
時間になる。さすがに立ち見はなかったようやけど両サイドに座布団席が出現
してた。床に座った見れるんやろかと心配するけど映画が始まったらころっと
忘れてしまった。ジャニスがでると一気に心はそっちに釘付けだ。
いろんな経緯はビデオでなんども見た。
そしてモンタレーへ。
この歴史的なポップフェスティバルで彼女は一躍スターになる。
この時の映像がすごい。会場を埋め尽くす人と熱気と狂騒の中で、ジミー・ヘンドリックス
がギターを叩き壊している。ああ、あのときかと改めて時代を遡る。
ジャニスの歌声は絶好調だ。しかし私生活は荒れていく。酒かクスリか満たされない
愛情か。
あの苦しみを絞り出すようなシャウトに駆り立てるものは何なのか?
サマータイムが出た。
素晴らしい。
そして、ウッドストック。
見渡す限りの人、人、人、車の大渋滞、ヘリが飛び交う。
成功しながらもバンドが続かない。それとともに心が荒んでいく。
ここらあたりで、クリス・クリストファーソンのカバー曲「ミー・アンド・ボビー・マギー」
が素晴らしい。クリスも大絶賛だ。
疲れた心がだんだんブルースに傾斜していくのか?
彼女の笑顔がとても哀しい。
わしらを非日常の世界に連れて行ってくれるはずの歌声が、己自身のはらわたを
引き裂いてさらけだすような歌となって押し寄せてくる。それがまた、心を打つ。
そして、とうとう。
ジャニスの世界に浸りきれたひと時であった。
彼女の孤独さを思うと胸が張り裂けそうになった。
やっぱりええなあ。
こないだ何気なく久しぶりに「パール」のレコードを引っ張り出して聴いた時は、
まさか映画が来るとは思ってなかった。
最後はスタンディングオベーションしたかったけど、恥ずかしかったんでやめた。
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ありがとうございました。