藍染布を買ったり見たりするのが中国に旅をする楽しみの一つになってきた。
藍染布の深い藍色は見ていて厭きない。
心を落ち着かせるものがある。
それに手作りの風合いがあって使えば使うほど味がでてくる。
何年も使って洗い晒されたモノは持つ身に馴染んで、身近に置いておくと
うれしくなるものだ。
藍染布は体にもいいと聞いた事がある。
あの藍が何か不思議なイオンを発生しているのだろうか。
しかし、残念な事に何かに使おうとすると、それにぴったりのデザインがない。
あるものを工夫してつかえばそれでいいはずなのだが、それにしても
「用の美」という言葉があるではないか。
生活感覚の中で程良い形をしているのが使いやすいものなので、
そういう形も必要なのだ。
風呂敷にしても大きさが中途半端だ。
それで、少し使い易いモノにしてみることにした。
普段使いの手提げ袋。
大きすぎる。深すぎる。紐が長い。
そんな不満があったので、手直しだ。
勿論、自分ではできないのでリフォーム屋さんに頼んでしまった。
A4サイズがぴったり入るくらいの大きさだ。
身近な本やノートを持ち運ぶのにちょうどいいではないか。
ノートパソコンもこんな袋にいれておけばお洒落じゃないだろうか。
「傷つき易い、大事なモノを入れるのなら、縫い目は外のほうがいいんじゃない?」
「ごもっともです」
中国で黒檀の箸を買ってきてマイ箸にしている。
しかし、中国の箸は長めなので、丁度いい箸箱、箸袋がない。
無いのを幸い、作ってみた。
身近で使えるものをどんどん増やしていきたいものだ。
しかし、既製品で売っていればいいなあ。
毎週月曜はこだわりのモノの話です。