最近読んだ本、「アイネクライネナハトムジーク」、「チェスプレイヤーの密室」

  • 2016年1月26日
  • 2人
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「アイネクライネナハトムジーク」、伊坂幸太郎
短編集のようなオムニバスのような、全部繋がった長編小説のような不思議な
作品だ。
「アイネクライネ」
佐藤は夜の東京の繁華街の真ん中で街頭アンケートをするはめになった。
何故か。課長が妻に逃げられたショックでサーバを壊してしまったからだ。その
データを補完するためのアンケート調査なのだ。しかし、だれも相手にしてくれ
ない。諦めかけた頃、ある女性がやっとアンケートに答えてくれた。
だめ男佐藤はどうなっていくのか? あの女性と再会するのか?
「ライトヘビー」
美奈子はなかなか結婚できないでいる。あるとき客の香澄が弟と話をしてみたら
って言い始めて。それがきっかけで何か生まれるかもしれないよって言われた。
最初は相手にしてなかったけど、何故か気になり始めた。ところがある日突然、
連絡が途絶えた。弟って一体何者? もしかしたら?
「ドクメンタ」
藤間はいつも免許更新のそれも、ぎりぎり最後の日に行く。いつかそれが楽しみ
になっていた。5年前に女性と出会いがあって、それ以来気になっている。この
藤間というのはサーバを壊した課長だ。果たして藤間は奥さんとよりが戻るか?
この女性とはどうなるのか?
こんな風にいろんな話が、関係なく進んでいるようで、登場人物は微妙に関係が
ある。誰がどうなってんのかなんでそうなるんかとても複雑で、それがとても面
白い。
そして、「あなたこの方を誰だと思ってるの?」・・・・という方法。
街角の音楽占い師・・・・。
「不思議の国のアリス」の懐中時計のうさぎみたい・・・。
とても面白い。

hon160125-1

「チェスプレイヤーの密室」、エラリー・クイーン
久し振りにエラリー・クイーンの本を読むなあって思った。昔は推理小説が
好きでいろんな本格派推理小説をよく読んでいた。
しばらく読んでいて、あれって思った。この本はどうもエラリー・クイーン
らしくない。よう見たら外典コレクションって書いてある。どういうんやろ
ねえ。元々、エラリー・クイーンって二人の合作ペンネームやけど、他にも
いろいろあるみたい。
本来のものすごく濃密で論理的な構造に読みながらプレッシャーを感じるよ
うなものは殆どなくて、気楽に楽しく読める。それでいて駄作とは思われへ
ん。ようできてると思う。
アン・ネルソンは冴えない学校の教師だ。ある日、父親と既に別れている母
親が突然訪ねてくる。当然金の無心やと思ってたけどあんまりしつこくない。
何かわーわー言うて去って行った。
その後、トーマス・タール警視がやってきて、彼女の父親が自殺体で見つかっ
たと言う。なるほど、どう見ても密室の中で死んでいる。自殺しか考えられ
ない。
しかし、彼女には何かがひっかかる。自殺をするような父親ではない。
父親が死んで一番利益を得るのは彼女だ。
母親と別れたあと、父親は莫大な財産を持った女と結婚したが、直ぐに無くな
った。
何かおかしい?
無くなった女が作った家に別の夫婦が住んでいる。
何か関係がありそうだ?
アンが探っていると少しずつ、不思議な謎がとけてくる。しかし、彼女の命
も狙われているのではないだろうか?
トーマス・タール警視は彼女に気がありそうだ。父親の家の家主も粗暴だが
彼女が気に入ってるようだ?
彼女は無事に切り抜けれるのか?
本当に父親は自殺なのか?
事態は思わぬ方へ・・・・・

hon160125-2

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