周りは大阪鶴橋の国際市場より通路が狭い。店員たちの年齢層がはるかに若い。
そして、わしらが通ると、一人残らず声をかけてくる。
やかましい、喧しい。
通路が狭いんで体がくっつきそうだ。ベトナム特有の風呂場で使うような小さ
いプラスチック椅子に座って店番してるおばちゃん達もすわったまま声をかけ
てくる。それが日本語なのが何故かうれしい。最近は何処へ行っても中国語で
声をかけられることが多くなってきた。
そのうち声をかけるだけやなくて手をだしてくる。
さらに腕をつかんでぐいっと引き寄せる。
「まあ中に入って見ていって」、「見るだけ大丈夫」、「安いよ、安いよ」、
何度もホーチミンに来たことがあって、何度もベンタン市場に来たことがある。
ここで買ったことがあるものは多い。
最初の頃は、蓮茶や高山茶、ベトナムコーヒー等々、しかしこういうモノは安
いけど品質はもうひとつだ。やっぱり専門店で買ったほうがいい。
胡椒や岩塩。これはよかった。特に岩塩はとてもおいしい。
貝柱の干物。これはどうかなようわからん。
後は果物。
マンゴスチンがあったらとてもおいしい。持って帰られへんからホテルで食べる。
あのドリアンもある。ちゃんと切って渡してくれるんで、店のプラスチック椅
子に座って食べる。もちろん外に持って出てはいかんのだ。多分世界一臭い果
物かな? しかし、濃厚でおいしい。晩飯前に食べたら晩飯が食べられへん。
雑貨も多い。見てたらとても面白いけどあんまり買うたことがない。
以前に比べたら全体に綺麗になってるんとちゃうやろか?
表に出たら、もっとそう感じた。
子どもはどこでもかわいいね。
バスセンターのすぐ側がベンタン市場だった。外へでて、ホテルのあるドンコイ
通りに向かう。一見昔から変わらんようやけど微妙に変化してる。色んな店が
無くなって別の店ができてる。全体に一見綺麗にはなってきてるけど、その分
どろどろしたカオスのパワーが減少してきてるんとちゃうやろか。
サイゴンからホーチミンに変わってしまった?
ドンコイ通りの路地にあるカバン屋さんなんかを冷やかしつつ、サイゴン川に
向かっていく。
一番端が開高健や沢木耕太郎の本に出て来る、「マジェスティックホテル」だ。
昔、2度ほど泊まった事がある。上海の「和平飯店」みたいな古色豊かな、昔
の名残を残した良いホテルだ。しかし、大改装してどうなったやら?
どちらも。
今のわしはもっと安いホテルを狙う。
この角を左に曲がってすぐの、「リバーサイドホテル」だ。
ここも中々古色があってええ感じだ。
比較的値段も安いし部屋も清潔で広いし、申し分ない。
それにしても暑いなあ。
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ありがとうございました。