ダーウィンの旅プラスあじあを少し-17、「Kormilda College」中学校へ

どこからどういう話になったのかようわからんけど、なんちゃらカレッジの人
たちと交流する機会があるって言う話を聞いていた。交流ってなにするんやろ?
ってとても疑問に思ってた。何か芸術に関する意見交換会みたいなんやるんや
ろか? そんなん出来るんやろか?
どうも今日がその日らしい。
しかもカレッジというのは「Kormilda College」と言う名前でどうやら中学校
みたいなところらしい。そして子ども達の前で日本の墨絵を紹介したらどうや?
と言うことらしい。そんなん聞いてへんし、準備もしてへんし、と思うが、事
態はそんな風に進んで行く。
何の覚悟も出来てへんのに迎えが来た。
長くかかればええのにと思ってるのに1時間ほどで着いてしまった。
ついた所で挨拶を済ませ、教室に案内される。
教室には、墨汁や筆や紙が用意されていて、暫くすると生徒達がやってきた。
そこで、「さあどうぞ」と言われる。
さあどうぞと言われても何をどうしてええやらわからへんやんか。
唯々うろたえるばかりかと思いきや、同行していたリーダ格の人は、元先生だ
しかも英語の先生だ。こんな場面でも何の動揺もない。
「さあ、みなさん」と呼びかけながら日本のわれらの故郷のことなどの紹介を
初めて一瞬で彼らの心をつかんでしまった。

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えらいもんやなあと唯々感心する。
それでまあ適当に出来る範囲でわしらは思い思いに紙に墨で竹やら何やら描き
ながら墨で描くことのポイントを教えていった。
聞いて見るとここの生徒は殆どがアボリジニの人達で、他には外国人の子ども
たちもいるようだ。ようわからんけど、あまり授業内容や方法にしばりのない
自由な教育をしているように見えた。

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アボリジニの人達は独特の芸術的な才能があるという。
独創的な美術作品が有名だ。
そやからわしとしては彼らが初めて持った筆と墨でどんな絵を描くのかとても
興味があった。
最初は言われた通り真似をしょうとする子が多かったけど、時にはこちらの言
うことにはまるで関係なく自由奔放な絵を描く子も現れて、とても興味深かった。

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壁にもかれらの作品が貼ってあって、それも面白い作品だ。

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こうとわかっていれば最初から自由に描けるような方法を考えたらよかったの
にと思った。
けど、いきなり、「さあどうぞ」ではそれは難しい。
彼らも慣れてくると、いろいろ言い始める。
あれを描け、これを描け、ワニはどうだ。村と家と橋を描け。馬を描け、犬を
描け、ドラゴンは描けるか?
だんだん無理難題になってくる。
適当にごまかして許して貰おう。
次々にクラスが入れ替わって沢山の生徒を1日相手にするとても疲れた。

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ありがとうございました。