こないだ、「美園ユニバース」であった、「口癖はカレー」と言うイベントは
とても面白かった。カレーだけやなくてバンドもよかった。関西のベタなのり
でやったはるわって思うと共に、やっぱりあそこは妖しいとこやと改めて思った。
美園ユニバース本体のいろんなイベントだけやなくて、そのビルにはいろんな
趣向を凝らしたコテコテの飲み屋さんなんかの店が沢山あるのだ。
それで「美園ユニバース」って言葉がすっかりインプットされてしもたなあっ
て思ってたら、地下鉄の看板にも何やら、「美園ユニバース」って書いたポス
ター貼ってあって、昔から映画の師匠とあおぐ人たちが書いてるシネマガイド
には、「美園ユニバース」って映画が面白いって書いてあった。なるほどあの
ポスターもこれやったんか。関ジャニの誰それが出てるって言うから、しょう
もない青春映画とちゃうやろかなんて危惧しながら見に行った。
ところでアポロシネマって初めて行ったけど、今時のシネマコンプレックスそ
のものなんやけど、どっか大阪風にベタな感じがしてしまうのは気のせいやろか?
さて、映画はとても面白い。
いきなり男が刑務所を出所するところから始まる。
迎えに来たのはいかにもヤクザぽい男達だ。
下町のどっかで車から降ろされる。
そしてぶらぶら歩いてたら、いきなり襲われてぼこぼこにやられる。
死んだと思った。
しかし生きていた。どっかおかしい。夢遊病のようにふらふらしてるうちに賑
やかな音楽が聞こえて来た。
「赤犬」の野外コンサートで大盛り上がり、おっちゃんもおばちゃんも、じい
ちゃんもばあちゃんもノリノリだ。
男がふらふらと舞台に上がって、マイクを奪った。
一瞬で静かになる。
おおきな間があいて、男が突然シャウトした。無伴奏で。
「あの頃は・・二人して・・」、一瞬で心をつかまれた。
うまいなあ。
これはまるでブルースやんか。
男はぽち男と名前を付けられかすみの音楽事務所に転がり込む。
さてここから音楽まみれの物語りが始まる。
すばらしい。
渋谷すばるってものすごく歌がうまい。
それはすばらしいけど、
赤犬ってグループがいい。ロックあり、ブルースあり、パンクあり、演歌あり。
なんでもありのいけいけどんどん。
そしてちょっと切ない。
他にちょっと出たバンドもよかった。
やっぱり大阪は熱いなあ。
ええなあ。美園ユニバースあたりにこの人達の音楽聴きにいきたくなった。
と言うことで、物語はまた展開する。
果たして男の記憶は戻るのか?
ライブは成功するのか?
男の過去ってなにをひきずってるの?
もし、記憶が戻ったらどうなるの?
いやあ、おもしろい。
こんな映画大好き。
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ありがとうございました。