何度か休憩しながらも車はフリーウエイをひた走る。何せ一日で何百キロも移
動せんとあかんのだ。時々停まってトイレ休憩やらするけどとにかく走る。
やっぱり車の国やから当たり前やけど車で走ってる人が多い。大型のキャンピ
ングトレーラーで車を引っ張ってるのをよくみる。普通の感覚では、乗用車の
後ろにキャンピングトレーラーを引っ張りそうなもんやけど、逆なのだ。聞い
て見ると、大型のキャンピングカーでキャンピングの拠点まで行って、滞在し
てる間に、そこを拠点に乗用車であちこち遊んで回るのだそうだ。そういう
キャンピングカーはとっても大きい。こういうレジャーのスタイルがアメリカ
ではステータスなんやそうや。
それはええとして、ジャック・ケルアックの「On The Road」のように、ヒッチ
ハイクも又、アメリカ発信の文化やったはずやけど、今でもそんなんする人い
てるんやろか？
そう思って路上を注目してたら、居てる。
しょっちゅうではないけど時々見かける。さすがアメリカやね。
アジアでは日本でももう殆ど見かけへん。
この若者は犬連れらしい。ユタへ行きたいって看板かかげてる。こんなんで、
載せるほうも載せられる方もトラブルってないんやろか。他人事ながら気になる。
それに犬まで乗せてくれるんやろか？
それはええとして、車は先を急ぐ。
砂漠の中を又、走る。
そろそろ腹が減ったなあって思う頃、「そろそろ昼飯にしましょうか？」と声
がかかる。タイミングがええやんか。それで入ったのがビュッフェスタイルの
ご飯屋さんだ。
入り口で先にお金を払うと、中では何でも食べ放題だ。
典型的なアメリカ人たちが座ってはる。
何が典型かはようわからんけど、わしにとってはでっぷり肥えてはるのが典型
的なのだ。
料理の種類はとても多い。
アメリカ料理もようわからんけど種類があるらしい。それ以外にもメキシコ料
理やら中華風やらいろいろあるみたい。
わしらも何か食おう。
どんどん取って食ったらあんな風になってまうかも知れんから気いつけよう。
もうちょっとだけ食べよかな？
メキシコ系の料理は辛いんで少し変化がある。
他はかなり平凡な味やね。
飯を食ったら先を急ごう。まだまだ先は長い。
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ありがとうございました。
