ブラームス、ピアノ協奏曲、第1番、第2番

「ブラームスは好きですか?」と聞かれたら、「好きですと答える」。
「音楽は何か好きですか?」と聞かれたら、「クラシックなら多分、ブラームス」
と答えるだろう。クラシックにそれ程造詣が深いわけではないが、
このレコードは気に入っている。勿論、交響曲も好きだし、聞くが、やはり
このビアノ協奏曲が良い。
残念ながら読んだ事はないが、サガンの「ブラームスはお好き?」という
口説き文句からくるイメージが強くて、ブラームスといえば、世の中では、
スノッブ、軟弱、ロマンチックといった捉えられ方なのかとか漠然と思っていて、
最近読んだある推理小説の中で、おバカで文学少女的な女学生を強調するのに
「「ローレンス・ダレル」の本なんかをそばに置いておけ」ということを言って
たが、その時に、「音楽ならブラームスなんだろな」と思ったりした。
しかし、この曲を久しぶりに改めて聞きなおして見ると、
実に力強い。ロマンチックだが骨太だ。優美だが壮大だ。
第1番より、第2番がすばらしい。
ピアノとオーケストラがジャムセッションをやっているような臨場感がある。
ピアノはエミール・ギレリス
オーケストラはオイゲン・ヨッフム指揮のベルリンフィルだ。
それにしても、このアンプはいいなあ。
友人の作った真空管アンプ。クラシックにも表現力は抜群だ。
マンションなので、音を絞って聞いているが、弦や菅も細部まで明解だ。
ロールスロイスが、パワーを絞って超低速で走っても、走りにゆるぎがない。
そんな、感じだな。

ongaku090416

毎週木曜は、映画、音楽、書画に関する話です