吉田修一、「太陽は動かない」
この人、芥川賞作家やのにこんな本書くんやったんかと驚いた。
悪人とか横道世之介なんかが映画で評判になったそうなんでまあそれはそう
なんかもしれない。
この本確かに面白い。一気に読ませるドライブ感がある。
根底にあるのは情報だ。情報を先んじて握ったものがビジネスを支配する。
そして巨大な権力を手に入れる。
そういう情報を操る男達、女達のかっこいいアクションの物語だ。
中国の西の果ての砂漠から上海、香港、東京、アメリカと駆け巡る。
石油の利権かと思えば太陽光、さらに宇宙空間まで技術と情報と権力と権謀
術策もかけめぐる。
タイムリミットがきてしまったら体内に仕掛けられた爆弾が破裂するではな
いか。
急げ。
迫力満点、かっこええ人たちばっかりやけど。
なんかこううそくさいとこもある。
こういうサイエンスもんの世界やったらやっぱりマイクル・クライトンの方
が好きやなあ。
それでも一気に読んでしまった。
軽いけどそれなりに面白い。
監修 藤田真一、「別冊太陽、与謝蕪村」画俳ふたつの道の達人
「小説 与謝蕪村」を読んで蕪村狂いが続いている。文で生き様に感動したけ
ど画はあまりのっていない。手元に蕪村の画集もあるけどもうちょっと詳しく
知りたい。それでこの本を買った。これも図書館で借りたあとアマゾンで購入
したのだ。故郷大阪、毛馬での暮らし、江戸での修行時代、天橋立あたりに住
んだ時代の暮らし、讃岐の金比羅山あたりでの暮らし、最後に京都の暮らし、
それぞれの暮らしにまつわる風景の写真がでてくる。その頃の作品が出てくる。
そんな見方をしていると蕪村の人となりが彷彿されて実に興味深い。
こうなったら蕪村の足跡をたどる旅もしたくなるではないか。
とりあえず手近から、そして天橋立や金比羅山なんかも。
楽しみだ。
画の方も学ぶことが多い。
やっぱり写意が大事やね。勉強、勉強。
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ありがとうございました。