最近読んだ本、「ここにも躍動する生きた心臓がある」、「引擎」

  • 2013年2月11日
  • 2人
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トンドゥプジャ、「ここにも躍動する生きた心臓がある」
チベット文学と言うんで興味を引かれた。
前にダライラマの本を読んだことがある。中国のチベット支配のことについて
厳しい非難に満ちていた。中国人の大学院生にそんな話をしたことがある。彼
は中国は封建的で悪政のチベットを開放したんだと言っていた。
この作家はどういう立場なんやろ。
そしてどんな小説を書いたんやろ。
気になる。
ヒマラヤの麓、草原と山また山の国だ。ちょっとどっかに行くにも何日も歩く
こともしばしばなのだ。美しい自然と美しい暮らしがあるだけではない。
ふるいしきたりに縛られ苦しむ若者達、血縁社会、地縁社会のしがらみ。支配
と被支配の構造。それにこんなところにも文革の影響があった。
今のチベットと言うか青海の草原の暮らしが立ち上がってくるような話だ。
自然を謳う歌はあくまでも美しいく。希望に満ちている。
でもちょっと中国よりなんやろね。

矢作俊彦、「引擎」
前にこの人の「ららら科学の子」という本を読んだことがある。
実に面白かった。我ら団塊の世代としては面白いだけでなくていろいろ考えさ
せられることがあっていい本だと思った。
この本も面白い。
銃撃戦はあるし、カーチェイスはあるし、セクシーな場面もふんだんにある。
かっこええ男といかした女が大活躍する。国際的な車の密売にからんだスケー
ルの大きな話もある。見所聞所満載だ。
確かにどきどきわくわくするけど、まあそれだけの話なのだ。

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