映画が始まった。最初は予告映画からだ。どっか前のほうでバシャバシャっと
紙袋をさわる耳障りな音がする。なんか食べものをひっぱりだしてるんかもし
れん。行儀ようないなあ。今はええけど本番始まったらやめといてやと思う。
自分の事はと言うと前の席にたてかけといた画を入れた筒に足が当たって倒れ
てしもた。上に載せといた帽子と一緒にどうなったか真っ暗やから分からへん。
こんな具合にばたばたしてる間に本番が始まった。
そんなこんなどうでもええような気がかり事が吹っ飛んでしまうほどどんどん
映画に集中してしまう。
とてもすばらしい映画だ。
深い静かな感動がじわじわと押し寄せて来る。
男も女も背負った暗闇は重くて哀しい。
このポスターの写真の二人の後ろにある二本の木のようなそんな悲しみだ。
神もとうていこの重荷からは救ってくれないかのようだ。見ていても苦しいく
らいだ。荒ぶる心はいつしか癒しの心に、しかし癒しの心のはずが荒ぶる心と
なって・・・
とうとうえらい事が起こり始める。
一体これからどうなるんやろ。
この二人に救いはあるんやろか?
それは映画館でご覧あれ。
音楽がいい。ブリティシュロックなんやろか良い歌だ。
内田裕也みたいなおっちゃんも良い味をだしている。
あんなおっちゃん好きやなあ。
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ありがとうございました。