プライスコレクション「若冲と江戸絵画」展

先週末、プライスコレクション「若冲と江戸絵画」展に行った。

なんともすばらしい。
まずは、長沢芦雪。
牡丹孔雀図屏風。絢爛にして豪華、緻にして密。
白象黒牛図屏風。爽快な雄大さ。とらわれない迫力。
芦雪の落款は「魚」、冬、氷に鎖された水の中の魚が、じっと我慢をして。
やがて、氷が解けて、自由に動けるようになる。
この境地を善しとして、「魚」を落款としたと聞いている。
私の「さかな」も少しだけ、まねっこ。

伊藤若冲。
葡萄図。この1作。凄まじいテクニックだと思う。
プライスさんのコレクションはこれから始まったと聞く。
黄檗山万福寺境内図。こんな絵を描いてみたい。
なんといっても鳥獣花木図屏風。この斬新なアイデア。超宇宙的ではないか。
こういう技法をとることで、特別な明るさと、透明感を生み出している。
本当に夢見る世界だ。

丸山応挙。
懸崖飛泉図屏風。屏風に折られる事で生み出される遠近感。すごい計算。
麦稲図屏風。黄金の稲の実りの豊かさ。青々とした麦の生命力。
豊かさと躍動の逸品。

心地よい疲れが残る。いいものを見た。後味を大事にしよう。

向かいの美術館で「院展」をみて。

近くの細井美術館で「酒井泡一」を見た。

なかなかの一日。

帰って散歩をした。
しっかり、秋が来つつある。
彼岸花が咲いて、刈入れももうすぐだ。

ine060927