父の碁盤

中国人は碁が強いというのを好く聞きます。日本のプロの世界にも何人かいるし、国際選手権みたいなのでも、いつも勝っているように思います。でも、普段の暮らしでは、まだ見たことはありません。
出張とか、旅行とかでよく行きますが、「碁をやらないか」とか
「碁をやっている」といった話は出ないのです。
一体、生活のどんな場面で碁があるのでしょうか。ないのでしょうか。
気になるところです。
私は、時々、日曜日の午後、ボーとしている時につい囲碁のテレビを見ている時があります。見るのは好きです。
右脳的な、図形ゲーム的な感覚で、しかもしっかりと数字の勝ち負けがあります。碁を打ちながら、先を読むとか、将来への布石を打つとか言ったことをずっとやっていれば、自ずと日常生活にも好い影響があるんだろうなって思ったりします。
でも、自分でやることは、今はありません。
学生時代や社会人になった初めの頃は、好きでやっていた事もあります。
が、相手も時間もなくなって、いつの間にかやらなくなっていました。
そうしている間に、定石も忘れるし、先も見えなくなるし、納得のいく
発想もできなくなりました。

goban070219

これは、父親が残した碁盤です。結構自慢にしていたのを覚えています。
あまり、強い人じゃなくて、ある時、「やろうか」っていうので、やったら、負かしてしまったので、それからやらなくなりました。
ちょっと心残りです。
あんまり、モノを持っていなかった人なので形見は殆どありません。
これは、大事にしておこうと思っています。