内絵の文鎮

前に鼻烟壷の内絵を紹介しました。小さなガラスの嗅ぎ煙草入れの内側に瓶の細い口から筆を入れて、繊細な中国画を描いたものです。
これは、同じ技法を使って、文鎮の内側に絵を入れたものです。
さすがに見事なものです。
前の鼻烟壷を買うのをお願いした友人から、プレゼントとしていただいたものです。
大事にしようと思います。

こういうのを見ていると日本と中国の技に対する考え方の違いを感じます。
日本では、技の究極は「見せない事」じゃないかと思います。
目に見えないところに究極の技が使われていて、一見、なんでもないように見えるけど、実は誰にも真似出来ないものだったりします。
それが、粋だったり、奥ゆかしさだったりという事になります。

中国の技って、見えるところに、これでもかという究極があるように思います。こんな凄い事をどうしてできるのって思う反面、ここまでやらないといけない意味がどこにあるのだろうと思ったりするものもないではないです。

文化の違いですよね。

buntin070709

毎週月曜はこだわりのモノの話です。