しまなみ海道・瀬戸内の旅ー08、安浦のコンクリート船
友人の家は呉市の安浦町というところにある。 尾道大橋を渡って山陽道を西に走り東広島市を抜けて海岸線に出る。 外はまだ明るい。 「晩飯までに時間があるから、コンクリート船見に行こや」 こんなものが世の中にあるなんて露知らなかった。 コンクリートの廃墟だ。船の残骸だ。 中に入ろうとすると鎖鍵がかかっている。ガシャガシャやってると、 「それ、鍵かかってないよ」と横から声がかかった。 夕涼みに集まって談笑 […]
友人の家は呉市の安浦町というところにある。 尾道大橋を渡って山陽道を西に走り東広島市を抜けて海岸線に出る。 外はまだ明るい。 「晩飯までに時間があるから、コンクリート船見に行こや」 こんなものが世の中にあるなんて露知らなかった。 コンクリートの廃墟だ。船の残骸だ。 中に入ろうとすると鎖鍵がかかっている。ガシャガシャやってると、 「それ、鍵かかってないよ」と横から声がかかった。 夕涼みに集まって談笑 […]
「平山郁夫美術館」には平山郁夫の画がある。 もちろんそれはあたりまえなのだが、少年時代の画があるのだ。 栴檀は双葉より芳しということばのとおり、少年時代の画伯の画には何とも言えない 存在感と味があるように感じる。 もちろん日本画の巨匠になったと言う結果がわかっているからという先入観が働いて いたとしても、それにまさる味わいがあるように思えた。 それに、何と言っても美術館の中は涼しい。 できるだけゆ […]
多々羅大橋も長くて美しい橋だ。 見るのもいいがのって走るのもまたいい。 相変わらず日差しは暑いが、風と海峡の景色が爽やかだ。 橋の入り口又は出口には無人のチケット収納所があって、最初自転車を借りる時に 買った金券を料金分だけ入れていくのだ。 「橋二つ渡ったら元がとれるよ」という話だった。 橋を半ばまで渡ったあたりで、先に行った友人が自転車から降りて、手を叩いて拝む ようなしぐさをしている。 追いつ […]
だんだん風が強くなってきた。 走っている分には気持ちがいいが、帽子がすぐに飛ばされそうになる。 深く被ると前が見えにくいし、下りだとぶわっと風が来た時に、顔をふさいでしまって 実に危ない。 それでも脱いだら暑いし、難儀なものだ。注意して走ろう。 大三島橋は比較的短いかかったが、昼近くなってきたので暑さが強烈だ。 右手前方海上に甘崎城跡と書かれた島が見える。 やっぱり水軍の土地なのだ。 自転車道には […]
渡り終えると一気に気持ちの良い下りが待っている。 調子に乗ってスピードを出し過ぎると弾き飛ばされてしまう。 楽な時間は多くはない。ブレーキをしめながらも楽さをかみしめておりよう。 地図や道路の高低表を見ながら、この旅でもしバテてリタイヤするとしたら、きっと 最初のところだと思っていたが。走ってみると意外に行けそうではないかと思い始めた。 「こんにちは」すれ違う人や追い越して行く人達と挨拶を交わす余 […]