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最近読んだ本、「新カラマーゾフの兄弟 上、下」

亀山郁夫、「新カラマーゾフの兄弟」 いつかやるんとちゃうやろかと思ってたらとうとうやったか。この作家の「カラマーゾフの兄弟」 の翻訳はとても面白かった。重厚な古典文学というよりは波乱万丈のミステリー を読んでるみたいだった。しかもその時に、この話にはきっと続きがあるはずや と言うような後書きがあって、「『カラマーゾフの兄弟』続編を空想する」と 言う本もその後でてきた。これもとても面白かった。このひ […]

最近読んだ本、「死神の浮力」、「ジャズのある風景」

伊坂幸太郎、「死神の浮力」 たまたま読む本がなくなって図書館をうろついていたら、この本を見つけた。 特に期待はしないで読み始めた。 最初はけったいな違和感がある。何? 死神が出てくる? 超能力もあるんか? わけわからんなあって思いながらも読んで行く。 だんだん惹きつけられてきた。 山野辺は作家だ。ある日突然不幸に見舞われた。娘が殺されたのだ。犯人は すぐに捕まったが、有罪になるかどうかわからない。 […]

最近読んだ本、「カシュガルの道」、「上方漫才黄金時代」

スザンヌ・ジョインソン、「カシュガルの道」 副題、「ある女性旅行者によるカシュガル案内」 図書館に本を返しに行ったら、返却本の棚にこの本があった。カシュガルか。 魅かれる言葉やんか。それにこの副題。いわゆる西域モノ、旅モノにはめっぽう 弱いし、砂漠を自転車で走る方法なんて言葉もちらちら見える。面白そう、絶対 読んでみようとすぐさま借り出した。 やっぱり勘は的中、とても面白かった。 しかし、自転車と […]

最近読んだ本、「風雅集」、「報われない人間は永遠に報われない」

辻邦生、「風雅集」 タイトルに惹かれて買ったのは大分昔のことやと思う。読んだ記憶はあるけど 定かには覚えてなかったし、なんとなくも一回読み直したくなって開いてみた。 ところで日本の水墨画あるいは日本画と中国の水墨画、あるいは中国国画の違 いって何やろ? 文人画って何やろ? 中国と日本で違いはあるんやろか? 理屈でわからんことはいっぱいあるけど、見たら結構違うと思う。 前に友人たちとアメリカの北の方 […]

最近読んだ本、「夏の雷音」、「素晴らしきソリボ」

堂場 瞬一、「夏の雷音」 昔、むかし、そう若くはないけど爺さんにもなってない頃、ある居酒屋によく 行っていた。大体、1つ気に入った居酒屋が出来ると他にはあんまり行かんも のだ。いつの間にか常連さんみたいになっていた。ある日、その店に行くと、 ちょっとかっこよさげな、所謂ちょい悪爺さんみたいな人がいた。 白髪交じりの髪を長く伸ばして後ろでくくっている。それに髭を生やして、 いかにも芸術家っていう見か […]