最近読んだ本、「クラインクイン」、「特捜部Q 自撮りする女たち」
相場英雄、「クラインクイン」 とても面白い。これは小説やけど映画づくりの内幕モンのような読み方もできる。 映画を見るのは好きやけど、作る人たちの世界は素人なんで全くわからへんけど、 なるほどそうなってるんかと手を打つようなところが多く有る。 根本崇は京楽エージェンシーの第3営業局につとめる営業マンだ。ある日、 部長の高坂から、有名作家、庄野美希のベストセラー「永久の大地」を映画化する 了解をもらっ […]
相場英雄、「クラインクイン」 とても面白い。これは小説やけど映画づくりの内幕モンのような読み方もできる。 映画を見るのは好きやけど、作る人たちの世界は素人なんで全くわからへんけど、 なるほどそうなってるんかと手を打つようなところが多く有る。 根本崇は京楽エージェンシーの第3営業局につとめる営業マンだ。ある日、 部長の高坂から、有名作家、庄野美希のベストセラー「永久の大地」を映画化する 了解をもらっ […]
柚月裕子、「盤上の向日葵」 とても面白い。この作家の本は人気すぎるんでへそ曲がりなわしは敬遠気味なんやけど やっぱりつい手を出してしまう。図書館でも大盛況で順番が来るのにとても時間がかかる。 若き天才棋士 壬生芳樹昇龍が世間でもてはやされている。東大卒の超エリートビジネスマンが ある日突然棋士に転向し、またたくまに天井まで上り詰めたのだ。 しかし、彼にはなにかわからん翳があるようなのだ。 埼玉県の […]
空族(富田克也、相澤虎之助)、「バンコクナイツ 潜行一千里」 とてもユニークで意外性が強くて、心惹かれて、ワクワクして一気に読んでしまった。 空族って言う映画製作集団があるのだそうだ。そういう世界に詳しくないわしには 何もわからん世界やけどこの本を読んでカッコええなあって思った。 映画のメイキング物語のようでもあるけど多分全然違うとおもう。もっと根源の ところに思いがあるみたいだ。映画のひとたちの […]
小原周子、「新宿ナイチンゲール」 衝撃の本であった。 ストーリー展開に魅せられてのめり込むとか、ハラハラドキドキとか、発信する 問題提起の凄さに圧倒されるとか、そういう種類の文学的な衝撃とは一味違って、 漫画喫茶で寝泊まりしながら、派遣の介護士として、契約先に泊まり込んで 介護するという、そういう暮らしが漫画喫茶でできるということが大きな衝撃で あった。なんとなく想像はできてたし、微かながらも知識 […]
伊坂幸太郎、「ホワイトラビット」 この人の推理小説は独特の伊坂ワールドがあってとても面白い。 強盗有り、殺人あり、他人を騙し陥れる悪者有り、などなど盛りだくさんでは あっても何故か心温まったり、希望が湧いたりする気分になるときが結構ある。 決して、犯罪礼賛、暴力礼賛ではないんやけど、そういう空気を持った犯罪小説って 決して多くはないし、それがチャラいもんではない話も多くはないと思う。 そやからとて […]