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最近読んだ本、「スモールワールズ」、「幸村を討て」。

題名と作者。 一穂ミチ、「スモールワールズ」。 概要。 短編集だ。 ・ネオンテトラ 美和には優しく理解のある夫がいる。子供には恵まれないが、姪の有紗もしょっちゅう出入りする。 とても幸せ? 本当? 実は虚しい? ある日、テラスから向かいの部屋を見る。DV目撃? 有紗に何が? ・魔王の帰還 結婚した姉が帰ってきた。真央=魔王のご帰還だ。 鉄二の学校生活はガラリと変わる? 授業はつらい。姉が学校へおし […]

最近読んだ本、「竹本義太夫伝 ハル、色」、「よろずをひくもの お蔦さんの神楽坂日記」。

岡本貴也、「竹本義太夫伝 ハル、色」。 概要。 天王寺村の百姓のせがれが、畑仕事の合間に浄瑠璃を聞いた。 いたく感動した。 わしにもできるやろか。聞き真似で一人勝手に練習する。 ある日、それが認められて、小屋掛興行に雇われる。 そこからが五郎兵衛のいや、後の竹本義太夫の波乱万丈の人生の始まりだった。 大阪の街、京都の街で、生まれた義太夫語りが、興行として息吹き、弾けて、豊穣となっていく、その先駆け […]

最近読んだ本、「風のことは風に問え 太平洋往復横断記」、「フォレスト・ダーク」。

題名・作者 「風のことは風に問え 太平洋往復横断記」、辛坊治郎。 概要 辛坊治郎が愛艇、カオリンⅤに乗って太平洋を横断した記録。 往復2000キロ、138日間の単独航海の全記録だ。 ただの冒険旅行ではなくて、命をかけた格闘の記録でもある。 予想外の悪天候や、それによる船体の不具合や故障などに悩まされ、それらを乗り越えてきた記録である。 不安や孤独、気持ちの乱れ、もしかしたら、このまま海に飛び込んだ […]

最近読んだ本、「罪人を飯出せ」、「鏡と光 上」、「鏡と光 下」。

題名と作者。 「罪人を召し出せ」、「鏡と光 上」、「鏡と光 下」。 ヒラリー・マンテル。 3つまとめて感想を。 概要 これに先立つ、「ウルフホール」上下と併せて、全て、英国王、ヘンリー八世の結婚騒ぎとクロムウェルに関する話が延々と続きものになっているからなのだ。 どれも、それぞれが500ページ以上の大作ばかり。 読むのはえらく骨折りだった。 ヨーロッパの中世ものは、あんまり読んでないんで、登場人物 […]

最近読んだ本、「チョウセンアサガオの咲く夏」。 

柚月裕子、「チョウセンアサガオの咲く夏」。 柚月裕子って、超ベストセラー作家みたい。本屋さんや図書館でその作品を目にする事がとても多い。 そして、ついつい読んでしまってる。 しかも、それがまたとても面白い。興味深い内容の本が多い。 これもそのつもりで、読み始めた。 ・チョウセンアサガオの咲く夏。 三津子はずっと母の介護をしながら暮らしてる。 ほとんど自分を犠牲にしてると言われるが、「母は手がかかる […]