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芸術イベント、映画など

映画、「セラフィーヌの庭」

ごく普通のおばさん。修道院で働く信仰心の篤い家政婦さんだ。 その人の憩いの場所は村にある森だ。 毎日森にいって、木や花や森の精霊と話をしている。 そういう日々のなかでいつしか森の精霊が、セラフィーヌに画を描けというのだ。 貧しい家政婦の暮らしで、絵具やキャンバスを買えるはずもない。 それでもいろいろくふうしながら画材を整えるのだ。 勿論、画は木や花やそれに宿る森の精霊だ。 それが、ある日、村に逗留 […]

忠三郎狂言会

友人に誘われて久しぶりに狂言に行った。 最近は能の合間の狂言は見たことがあるが、狂言だけの出し物は 久しぶりだ。 今回の演目は、鎧、昆布売、柑子、仁王だ。 鎧  茂山忠三郎御大の語りだけ。  声はさすがにしっかりしているがかなりのご高齢になられてしまった。 昆布売  お供がいない侍が、たまたま通りかかった昆布売りに、無理やり供に  ならせて、自分の太刀をもたせようとしたら、逆にその達で脅されて   […]

映画、「氷雪の門」

昨今の尖閣諸島についての中国の動きをテレビなどで見ている限りでは 駆け引き好きで立ち回りがしたたかな反面、全体的には未成熟な印象を 受けてしまうが、むしろ、北方領土をめぐるロシアの方がもっと底知れない 恐ろしさとしたたかさを持っているのではないかと個人的には思っている。 例えばこの映画だ。 もう戦争は終わっていた。 ポツダム宣言を受諾して、敗戦状態になっていた日本を更に攻撃してきた のだ。樺太の残 […]

能、「祇王」

ずっと前にベトナムの人達を案内して嵯峨野に行ったことがある。 その時に祇王寺にも行ったのだった。行く前はほんのちょっとした茶室 のような建物がひっそりと建っているのだと思っていた。竹藪を抜けて 坂をのぼっていると確かにひっそりした門があったが、中に入ると かなり立派な建物であったので意外な感じがした。 能の「祇王」はこの祇王と仏御前の話だ。 白拍子の仏御前は何とか世に認められたいと、祇王に仲介をた […]

映画、「トロッコ」

画面の中から緑が滲みだしてくるような映画だった。 あの緑があるだけでも心が洗われるようだ。 台湾の花蓮というところの風景らしい。物語りは花蓮の南平駅に母子3人が 着いたところから始まる。 いいところだ。日本の田舎ですらなくなりつつあるような、自然と共生した 暮らしがここにはあるようだ。 そしてトロッコ、トロッコは少年のかぎりない好奇心を運んでくれる魔法の 乗り物だ。 しかし、行きはよいよい帰りは怖 […]