街中で亀を散歩させてる人を見た。或いは散歩してる亀をみた。

ある日、京都の街中を歩いていた。

無理やり京都に歩きに行ったわけではない。たまたま昼飯を食いに行った帰り歩いていただけの話だ。

普通にお店から電車の駅まで歩いてた。

とても暑い日だった。あんまり暑いんで日傘をさして歩いてた。

散歩を楽しむ余裕はほとんどない。前を向いて黙って歩く。

視線の先に何か違和感。

地べたを何かが歩いてる。

「亀」。

大きくはない。ごく普通の大きさの。ごく普通の形の亀だ。

生きている。動いてるというか、ちゃんとしっかり歩いてる。

人が亀を連れて歩いてるというよりは、歩いてる亀の後ろを人がついて行ってるという感じである。

「何が悲しうて、亀について歩いてるのか」聞いてみたかったけど、ぶしつけそうやから、やめておいた。

特に亀に紐が着いてるわけでもないし、逃げた亀を追っかけてるふうでもない。

只々、淡々と亀が歩いているだけなのだ。

それで、よう考えたら、犬以外にあんまり動物を散歩させてるのを見たことがない。

もしかしたら犬以外はあんまり散歩が好きではない?

あるいは、散歩させられるのが好きではない? 知らんけど。

たまには、こんな風に、散歩が好きな亀さんもいてるのか?

どうなんやろ?

家の庭で飼ってる豚を見たことがある。ペット用だそうだ。

なんだかひがなのっそりしてるみたいやったけど、散歩は好きなんやろか。

いったい散歩が好きな動物って?

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