「炎の色」
ピエール・ルメートル 著
一大帝国を築き上げた実業家が死んだ。その葬儀の真っ只中で飛び降りた子どもは?
マルセル・ペリクールが死んだ。大統領も参列する盛大な葬儀が行われている。
その最中にペリクールの娘マドレーヌの息子ポールが窓から転落。
まさか飛び降り? あるいは?
一命はとりとめたが、車椅子暮らしに。
ペリクールの莫大な遺産はどうなるのか。
ペリクールの右腕として事業を支えてきたギュスターヴ。一時は、彼女と結婚して後継者にと思われていたが、肝心の彼女に断られてしまった。
わしのおかげで気づいたとも言える財産なのに僅かな遺産しかもらえないのか。
彼女には叔父がいる。不肖の叔父だ。無能の議員だ。
金の力でやっと議員になっているが、まだまだ金が要る。
わずかな遺産ではどうにもならない。
レオンス、ペリクール家の家事を取り仕切っていた女。果たしてマドレーヌの味方なのか。
アンドレ・デルクール。ポールの家庭教師である。元々はマドレーヌとデキていた。しかし、今は? しかも、ポールが避けている? なぜ。
そして、つぎの破局が?
とても面白い。
マドレーヌをはめよう。あの女は経済感覚を持っていない。
ギュスターヴとレオンスが組む?
少しずつ、破滅の道へ・・・
そして、えらいことに・・・
なんとなくわかってきた。これって、「モンテ・クリスト伯」のオマージュとちゃうのん?
なんだかワクワクするやんか。
ならばこれから始まる大復讐劇。
手に汗握る大作戦・・・・
とても面白い。
用意周到、完全犯罪でやつらを奈落の底に・・・・
弱みを握って思うように操ってやる・・
金の力・・・色の力・・・使えるモノは何でも使う。
突然現れたオペラの怪人、美魔女?
どこを向いても大冒険。
面白すぎる。
最高。
わしの勝手なおすすめ度。
星五つ。
「逃亡者は北へ向かう」
柚月裕子 著。
震災の混乱のなか、ふたつの殺人事件が起きた。逃亡する容疑者と追う刑事。
真柴亮、22歳。
ごく普通の極めて真面目な青年である。
児童養護施設出身。どうして?
子供のころから、目をつけられる。トラブルに巻き込まれる。
そしてキレる。
今は、町工場に場所ができた。正社員が目の前に。
しかし、いやな先輩がいる。飲みに行こう。
嫌がらせ? もちろん。
飲んで荒れるのはいつものこと。とうとう半グレたちと喧嘩さわぎに。
いつのまにか先輩は逃げてしまって、真柴が眉なしが大げんか。
大怪我をさせた。彼は逮捕。
なぜか、一生懸命にやってるはずが悪い方へ、悪いほうへ。
その取り調べ中に・・・
えらい事が起こった。地震だ。大津波だ。大災害だ。
避難と救助と罹災者支援。
地域は大混乱。勾留者は一旦釈放の者も。彼も。
混乱の中、住まいに戻ると、半グレの眉なしと遭遇。
襲われ、揉めてる内に・・・・・・大変なことに。
またまた、なんでこんなことに・・・
街は瓦礫のなか。逃亡劇が始まる。
彼はどこにいくのか? どこに行きたいのか?
追う刑事。
足取りは宮城か? 山を越えて・・
バイクか車か?
被災した子どもと・・・・・なぜか慕われる・・・・
彼の生い立ちを探る。なぜこんな境遇に?
優しい心を持ってるのに・・・
そして、また、何が起こったのか・・・
ボタンの掛け違い? 思い違い?
父の思いは? それでも父を・・・
外れたものに容赦がない世の中の仕組み?
いつも哀しい。
そしてとうとう。
わしの勝手なおすすめ度。
星三つ半。
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