自家製干し柿。
田舎暮らしを始めてから。
一昨年、初めて干し柿を作ってみた。
家に渋柿があって、けっこう身がなってるんで、やってみようと思ったのだ。
しかも、紐に吊るすんではなくて、網かごに入れるだけだ。
作り方はネットに出ていた。皮を剥いて、熱湯消毒して、網かごに入れておく。
網かごを軒下に吊るしておく。
時々、動かしてやる。ときどき、お酒を塗る。
1ヶ月ほどしたら、程よく干し柿になっていた。
これはええやん。とても楽。とても便利。
去年はダメだった。
これに味を占めて、去年も作ろうとした。
しかし、去年の秋の終わりがとても暑かった。暑い日が続いた。
しばらくすると、表面が傷んできた。どうもあぶない。
しばらくすると、虫がついた。網かごの網の目を通るようなちいさなやつがびっしり。
これはあかん。なくなく全部廃棄。なさけない。
わしだけ大失敗かと思ってたら、その年はうまくできへんかったと言う人がおおかった。
毎年、軒下に吊るしている人のもその年はなかったみたい。
やっぱり天候のせいだったのだ。
で今年。
最初は暑い秋だった。今年もあかんかなあって思ってたら、どんどん寒くなってきた。
しかも、柿の実が去年より遥かに多い。
今年はちゃんとやろう。
去年までみたいにザクッと網かごに放り込むだけやったら、簡単やけど痛み易すそう。
やっぱり、吊るそう。
そのためには下手の上の枝のところにひっかかりを残して切らんとあかん。
試しに10個やってみる。
強めの酒をスプレーする。
翌日。乾いてきてる。ええ感じ。
2、3日後、水分がずいぶん抜けた。ええ感じ。カビはない。
数日後。とても良い感じ。これはいけるんではないか。
では、どんどんやろう。
1日30数個。けっこうしんどい。
けど、やり出したら、ついもっと、となってしまう。
高いとこのやつもがんばってとってしまおう。
イロイロけっこうしんどい。
結論。
とうとう全部とってしまった。
全部吊るした。がんばったなあ。
吊るしてるやつは、ときどき、優しくモミモミせんとあかん。
寒いとこでじっくり熟成させる。
さて、どうなるやら。カビを生えさせんとうまく仕上がるやろか。
ちゃんと甘さが出るやろか。なんせ渋柿やから。
楽しみである。
酒のアテにもなりそう。
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