入郷随俗(にゅうごうずいぞく)。
ある時、アジアの某国を旅していた。
とても美しい風景が目の前にあった。
もちろん世界遺産。だれもが写真に撮っておきたい景色だ。
もちろんええ場所、撮影ポイントは取り合い。なかなか場所が空かへん。
じっくりポーズを検討しはるから、時間がかかる。
そんなドタバタの中、驚くべき光景が。
地元のおじさんらしき人が、踏み台らしきモノを持ってきた。
チップ程度のお金を払えば、それに乗って写真を撮れるという。確かに、それに乗ったら、居並ぶ人の頭上から一番エエ景色を自分だけ撮れそうだ。
たちまち何人かがそれを利用してる。
えらいこと考える人がいてるんやなあって感心した。
しかし、それって、誰が何の権利でそれを行使してる、できてるんやろ?
ほんまにそんなん有りなん?
しかも、1箇所ではなくて、その後もあちらこちらでそんな場面に遭遇した。
通りすがりの旅行者にはわからん世界。
また、別の国で、やっぱり絶景ポイントに出会った。
感動しながら見ていると、どこからかおばちゃん達が突進してくる。そのへんの土産物屋のおばちゃん的な人たちだ。しかも超高級カメラをぶら下げてる。巨大な望遠レンズも付いてる。
びっくりしてるわしらをバシバシ写し始めた。にこやかにわしらのとこに寄ってきて、わしらが映ったモニターを見せる。
要するに気に入ったら買えということだ。出口に高級カラープリンターが設置してある。
なるほど、新たなビジネスですなあ。よう考えてる。
売店のおばちゃんと侮るなかれ、プロ並みの技術ではないか。
しかし、投資に見合う回収はできてるんやろか。
またある日、ある国で。
アジアの旅は暑い国が多い。暑くなくても動き回ってたら喉が乾く。
冷たいビールが飲みたくなる。
店に入った。居酒屋みたいのは日本だけ、普通の街角食堂。
早速注文。冷たいビールはないという。困ったなあ。
店の人は問題ないという。丼にビールを入れてきて、かちわり氷を入れてくれた。
これでどうだ。 確かに。 まあええか。
この国だけではなくて、丼にビールというのが多かった。氷を入れやすい。
でもなあ。
またある日、ある国で。
早朝の散歩道。しずかに瞑想気分。
突然ラジオを大きく鳴らしながら歩く人がきた。普通イヤホンするやろ?
でも平気。なんだかそんな人多い。
電車の中でも大声で喋ってる。スマホ動画の音を流してる。普通イヤホンするやろ?
でも平気。そんな人ばっかり。
アジアを旅するとそんな場面がとても多い。
わしらはひきこもりの変人達か?
いやはや。
旅をすると心豊かになれますなあ。
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