映画「舟に乗って逝く」を見た。

超久しぶりに映画を見た。
最近ほとんど映画を見なくなった。
田舎暮らしを始めたら、気がついたら映画館はないのだ。
映画を見るには都会に出ていかんとあかん。
たまに気がついたらでかけるけど、最近はめっきりアンテナが低くなってしまった。
ええ映画があったら見たいなあって時々思うけど、アンテナ立ててないんでさっぱり情報がない。
ある日、たまたまSNSを見てたら中国映画で「舟に乗って逝く」というのが目についた。
ポスターがそそる。
運河に浮かべた舟。
老女の思い出、舟に乗って嫁にきた。
水辺の暮らし。水墨画の世界?
勝手に想像が膨らむ。
なんだか良さげではないか。
ずっと前にも似たような映画を見たことがある。
「春江水暖」というやつだ。浙江省の富陽というあたりを舞台にした映画で、とても有名な水墨画、黄公望という人の「富春山居図」の世界を意識したかのような、まるで水墨画のような風景が出てくる、とても印象的な美しい映画であった。
こんな映画やったらええなあ。また見たいなあって思った。
てなことで、映画館へ。
早めに行って、整理券もらって、ちょいと買い物しようなんて思ってたら、受付始まってすぐ中に入れてくれた。なんだか思惑外れ。
こういう時には本を読むしかない。ちょっと暗いけど。老眼にはきついけど。
ガラガラやからありがたい。
ほどなくして、映画が始まった。
舞台は浙江省、徳清。
杭州市のすぐ北だ。
もう少し北にいけば、巨大な湖、「太湖」がある。
上海蟹で有名なところ。
周辺には、有名な水郷がたくさんある。南潯古鎮、烏鎮・・
懐かしい。杭州は13年前に、えの勉強でしばらく勉強しにいったところだ。
南宋時代の都だったところ。古都の名残が色濃く残っている。
とても良いところだった。
長々と脱線したのには訳がある。
実は、もひとつ感動できなかった。
確かに水郷があって、舟があって、夕暮れがある。

孤独があって、満たされない心があって、挫折や閉塞がある。

しかし、なんだか詩情が感じられない。
わしの感性が鈍いせいであろう。心に響いて、入っていけるきっかけがない。
画面の情景から水墨画の世界が立ち上がってこない。
わしの感性は最近は随分なまくらになってしまったらしい。

頑張って、立てなおさなければ。

ちなみに中国の鉋がけは押して梳るのか。欧米も?

引くのは日本だけ?

 

あじあん

ブログランキングに参加していますよかったらポチンとお願いいたします。

にほんブログ村 旅行ブログ アジア旅行へ
にほんブログ村