「天網恢々」
本を読んでたり、テレビドラマ見たたりしたら、とんでもない悪い奴が出てくる。理不尽の極みだ。ここまで酷いこと出来るんか。
しかし、艱難辛苦の挙句、いつか、どこからか正義の味方がやってくる。
あるいは、必殺なんちゃらが登場する。
そして、最後には、そいつらが見事・・・・・。
わしも長いこと人生やってるけど、いろいろ意地悪された。騙された。酷い目にあった。多少はあるけど、そこまで酷いやつはおらんかった。運がよかったんやろか。
でも、例えば、急にゴキブリが出てきた、ムカデが出てきた、ハエが出た・・・慌てふためいて、たたき潰す、踏みつける。なんだかんだでやっつけてしまう。
こんなんって向こうからしたら極悪非道やろねえ。
なんてことを、今年初ものの桃を食いながら思ったりする。今年のヤツはとてもデカい。とてもジューシー、これは期待持てるなあ。
もうすぐスイカがでるなあ。その次はブドウやなあって舌なめずりしたりする。
田舎に住んだらそういう至福の巡り合わせがある。
それがすんだらつぎはナシ。
イチジクもあるぞ。
何も考えんでも、次々に出てくる。季節が巡れば、食いもんも巡る。その時々のうまいもんが出てくる。わしらは何もせえへんけど、農家の人がちゃんとやってる。
これぞ天の配剤ではなかろうか。
どっかにいる悪いヤツには天罰を。
良い人には天の恵みを。
「大象無形」
タイに旅したことがある。いろいろ回ってるうちに象遣いがいる公園に行った。友人たちが背中に乗せてもらってキャーキャーと楽しんでる。終わったら観客にも鼻が回ってくる。チップを要求してるのだ。何かわからんけど、お金をだすと、器用に持っていきはる。えらいもんだ。
お金を懐にいれるのは象つかいの方で象はなんもしらん。
可愛いけど大っきい。
わしが田舎から大阪に出てきた頃、都会の巨大さに圧倒された。モノが大きいだけではない。パワーがすごい、圧力感がきつい。どこにいてても押しつぶされる、吹き飛ばされる、感が襲ってくる。
さすが、都会えらいもんやなあってびっくりした。
驚きながらもなんだか嬉しい。都会の力みたいなもんがわしにもおこぼれをくれてるのか、毎日が楽しい。テンションが上がる。
怖いこともいっぱい。ビクビクしながら楽しい暮らし。
そっからまた新しい街へ。
いつのまにか、そんな感受性はどっかに消えてしまった。
ただのグータラ学生だ。
世の中の大きさ、小ささを感じ取る心が緩んでしまって、ただただのんべんだらり。
これを慣れと言うのか、狎れと言うのか。
深山に入って、修行せんとあきませんなあ。
悟りをひらいて仙人になる。
いつか。
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