四文字遊びシリーズ。「深謀遠慮」、「一撃必殺」。

「深謀遠慮」

水墨画を描く。

水墨で絵を描くときってどうしてるか、考えてみる。

構想をたてる。

当たり前。しかし、難しい。簡単に言えば、描いてみんとわからへん。

あの景色、こんなシーン、あの時の雰囲気。

どう組み立てるか。

それを生かす点景があるかないか。

紙の大きさ、種類。墨は?

何か魔法の道具を使ってみるか? 紙を皺皺に? スポンジ? 箸? 白抜き液?

一番大事なのは気分。

昂ってるあいだに、そう思ってるだけやけど、一気に描いてしまおう。

墨を磨る。

ゆっくり、心をこめて、精神統一。

そんなんなんの関係もないってただの化学作用やって何かの本に書いてあったなあ。

水は、朝一番に斎戒沐浴して、葉っぱに溜まった露を集めて、秘蔵の水滴に入れる、なんて話もあったけど、水道水を百均の醤油差しに入れとくのが一番使いやすい。

ともかく、心を込めて、人物を。

わしは、人物を入れるときはそれから描く。

風景だけやったら近景から描く。近景は濃くて、遠景は薄いのが分かりやすい。

墨って描き重ねたら後から描いた分が奥に沈む働きがあるんで、それが自然。

さあ、描こう。

心を込めて、第一筆。

目ん玉を。

なんだか気に入らん。一筆描いただけやけど1枚ボツ。よくある話。

油絵みたいに描き重ねるて仕上げるわけではないんでしょうがない。

ようやくできた。でもなんだか気に入らん。墨色が悪い。またボツ。

描き直す。

時間が経って見直したら前の方がよかった。

まあ、そんなもんですわ。

あじあん

:::「3本のジグザグ線」

その人が残したのは、3本のジグザグ線だけだった。なんと仕事に没頭していたことだろう。そして実際には、なんと没頭していなかったことだろう。

:::カフカ断片集より 新潮文庫

 

あじあん

「一撃必殺」

夏になると、蚊がうるさいですなあ。

それでも、昔に比べると蚊や蠅は減ったんではなかろうか。

なんでやろ? 生活環境が衛生的になった?

管理されてないドブや水溜りが少なくなった? ゴミの処分がちゃんとされるようになった?

たしかにそういう面はあるかもしれんけど、わしらの暮らし方が影響してるのかも。

歳をとって、ずいぶん枯れた暮らしをしてる。

食うモン、飲むモンが少ないと貯蔵も少ないし、ゴミも少ない。

腕や脚にブチュッと食いついても、あんまり血も出えへんのとちゃうやろか。

美味しないし。

ヤツらにとって食欲をそそる環境ではなくなって来てるんとちゃうやろか。

それでも来たらブンブンうるさい。

油断したら、ブチュっとやられて、赤く晴れてる。痛いし痒い。

手でバシッとやろうとしてもテキの方が素早いに決まってる。

特に、夜、寝てる時にきたら、一番かなわん。払えば払うほどまとわりついてくる。

嫌がらせやね。

こんな時のために、ドクダミの葉を干して、アルコールに浸けてドクダミスプレーを作っておいてあったんやけど、効果があるのやら、ないのやら、いつのまにか使わんようになった。

かと言って防虫スプレーを撒くのは、なんとなく嫌なのだ。自分自身の方が負けて駆除されてしまいそう。

そういえば、昔、友達が、テニスラケットみたいなヤツのアミのところに静電気が通るようにしたやつを見せてくれたことがある。キャンプしてたときだ。これエエでって言うてた。

ほんまに効くんやろか? でも、いちいち持って歩くのも面倒。キャンプやったらエエかも。

それでやっぱり昔ながらの蚊取り線香を焚いてることが多い。

やっぱりこれですかなあ。

蝿にも困る。これも確かに減ったけど、くる時はくる。

ちっちゃいのが酒のまわりに集まってきて鬱陶しい。スプレーはとんでもない。酒飲まれへん。

ハエトリ機みたいなの? なんだかねえ? でもしょうがない?

田舎暮らしでもやっぱり困ってる。

なんかエエ方法ないやろか。

あじあん

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