九度山から大阪に出かけた1日がえらい忙しかった話−5、崑曲、崑劇のセミナー。

さて、飯を食ってるあいだに時間が近づいた。

会場はそれほど遠くない。

急いで行こう。

今宵は「崑曲・崑劇の実技と解説」という講演会と実演会があるのだ。

中国からみで知り合った。某商社OBの偉いさんのご紹介だ。

その方は中国文化にとても詳しくて、今も、文化交流に力を入れてはるのだ。

定員100名という会場はほぼ、定員を越してる模様、大盛況である。

わしは、コソコソと後ろのほうに座らせていただく。

あじあん

崑劇を研究してる方の講演が始まった。

崑劇というのは、中国の蘇州ちかく崑山というところで発祥した演劇らしい。中国演劇の基になったのではないかと言われてるらしい。知らんけど。

北京の京劇や、四川省の川劇などとならんで有名な演劇だ。

簡単に言えば日本の歌舞伎みたいなやつ。

というか、日本の歌舞伎などの演劇が元々中国のこういう演劇の影響を受けて発祥したのだ。

あっちが先。

それぞれに特徴があるらしい。

そう言えば、ずっと昔、蘇州に遊びに行った時に、たまたま崑山で中国の人と食事をしたことがある。その時に、この崑劇の話を聞いたことがあった。蘇州というのは昔から商業が栄えた土地で大金持ちが多くて、食や文化が爛熟、発展してたとこやと自慢してはった。

蘇州人の食い道楽を描いた「美食家」という本はすごかったなあ。

徹底した食いに対するこだわり。恐るべし。

それはええとして、崑劇の話。

方言やスタイルなどなど。

そして、使われる楽器。

あの、ドンドンドン、ガラガラガラ、的なやかましいやつから、胡弓や笙みたいなものも。

場面や状況に応じて決まりがあるらしい。

なるほど。そうなんか。難しい。

なんだか、あっという間に時間が経つ。

芸のちから。

あじあん

そして、後半になった。

休憩後、演劇が始まる。

ちょっとしたお触り程度ではあるけど、解説があるのでよくわかる。

役者はこっちから出てこっちへ回る。あっちから退場する。

きちんと決まりがある。こういう仕草はこういう意味。約束事がある。

狭い舞台をうまくつかって、大きな世界を表現する。

何を喋ってるのか、どういう意味か。いろんな解説でよくわかる。

するっと腑に落ちるのは芸と解説の力。

大したものだ。

あっという間に2時間の講演が終わってしまった。

崑劇について少しわかった。かな?

あじあん

川劇

そう言えば、ずっと前に四川省の成都に旅行に行った時に、川劇の公演を見に行ったことがある。

本格的なやつだったような気がするけど観光客向けの公演だったかもしれん。

笑いあり、涙あり、戦いあり。大立ち回りあり。

とても楽しかったけど、ほとんど何のことかはわからんかった。

こんな解説があったらようわかったやろになあって思った。

瞬時に表情を変える、変面劇はとてもすごかった。

まあ、あれをみに行ったようなもんだ。

あじあん

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