九度山暮らしのある日、運転免許認知症検査の通知が来た。

九度山暮らしのある日、運転免許認知症検査の通知が来た。

年が明けて、今年は運転免許の更新がある。前回から高齢者講習の対象年齢になっている。
そろそろかなって思ってたら、「認知症検査通知書」というのがやってきた。
そういえば今年の誕生日がきたら75歳になる。いよいよ後期高齢者だ。
そうなると又、面倒なんが追加されたんか。
もうちょっとしたら高齢者講習の案内も来るやろから、一緒に受けたらええんと
ちゃうやろか? なんて思ってしばらく待ってみたけどなかなか来ない。
それで検査所に電話してみたら、認知症検査が終わらないと高齢者講習の案内は
来ないらしい。しかも、認知症検査の成績によって、その内容が変わるのだそうだ。
それはえらいこっちゃ、さっさと検査を済まさんとあかん。その場で予約。
それにしても認知症検査っていったい何をやるんやろ?
成績が悪いと面倒なことになりそうだ。
とても不安。
まあしかし、わしも物忘れはとてもよくあるし、動きも鈍い。それでも、世間の
同年齢者にくらべてそれほど劣っているという自覚も薄い。勝手に思ってるだけ
かもしれんけど、どうなんやろ?
不安なままその日を迎えた。

会場に向かう。

免許証試験場でもあるし、更新の場所でもある。いつものように免許更新の人たちが
溢れかえっている。密にならんよう、時間分けしたりいろいろ工夫してさばいてはるけど
人は多い。玄関から入れず並んで貼る。
わしの行くとこは行列はなくてすぐに玄関を入る。中央左に受付する人が待っていて
書類チェックしたら、お金を払って、すみやかに教室に入る。
教室内も係員もわしらもコロナ対策対応だ。
みなさん不安そうに、開始時間を待つ。わしも不安だ。
開始10分前、係員が、「皆さん揃ってるようなんで、早いけど始めましょう」っていう。
役所?にしては融通が利くやんって思う。
試験の内容は5つ。
1.自分の名前をその日の年月日、曜日、時間を書く。
なるほど認知症候補者向けやんか。
2.4枚一組の絵を4セット、2分間ずつくらい見せて覚えろという。
楽器とか、野菜とか、それぞれ分類と関連付けて覚えておけという。
これって、けっこう厳しい。
こんなん覚えておけるんやろか?
容赦なく時間がたつ。
3.数字が1ページにずらっと並んだ用紙がある。これから指定した数字にだけ
車線をつけていけという。内容は簡単。
しかし、これは、さっき覚えた内容を忘れさせるための作戦やとはすぐにわかる。
でも、やっぱり気が散って忘れてしまう。
4.いよいよ2.でやった絵を思い出して、その内容を書けという。
たとえば、ライオンとかブドウとかいう具合だ。
必死に思い出そうとするが、スラスラとは行かない。全部思いだすのはとても無理だ。
次は、ヒントとして関連付け分類の内容が書いた用紙が出る。
そこにやはり内容を全て書けという。
そのヒントはありがたい。少し増える。けど全ては無理だ。
がっくり。
5.最後は白紙に大きく時計の文字盤を書けという。
そこに係員が指定した時刻の長針と短針の位置を書けという。
これもやはり、認知症あるある、ぽい、なんとか凌げる。
てなことで、30分ほどで終わってしまった。
行けたんかいな?
不安だけが残る。
さて、どうなるやら、この結果を元に後日、高齢者講習の案内がくる。
長くて料金が高いやつと、短くて料金が少し安いやつだ。
それがすんでやっと免許更新。
早く返上しろ、いつまで乗るんやと言われてるのだ。
くそっ、わしは頑張るぞ。

一週間後、結果が来た。
結果は、「記憶力・判断力に心配はありません。」だった。
うれしい。
講習料も安くすむ。ありがたい。

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ありがとうございました。