九度山暮らしのある日、ある日、突然、ガン患者になってしまった話−7、自立二足歩行爺さんに昇格。

自立二足歩行爺さんに昇格。
三分粥の食事が続く、3足歩行が続く。点滴が続く限りこの体制だ。看護師さんに、
これが何時無くなるのか聞いてみたら五分粥をちゃんと食べられるようになったらと
言うことだった。
五分粥。それが楽しみになった。
手術後6日目やっと五分粥の日が来た。

三分粥とあんまり変わらん気もしないではないけど進歩は進歩だ。

これが何日続いたら点滴がなくなるのか?頑張って食べよう。
ところで点滴の具合が最近よろしくない。腕に注射針が刺さってるんやけどちょっと
痛いんで付け直してもらったらそれ以来具合がよくないのだ。というのは腕の角度に
よってうまく入らないという状態になるらしい。いつも腕の角度を気にしとかんと
あかんのはとても面倒だ。そのうち、注射針のとこから液が漏れ始めた。これはあかん
やろと看護師さんを呼んだら、ちょうどええタイミングやから全部外しちゃいましょうと
言うことになった。
やったー、なんと嬉しい。これで楽になる。
その場でいきなり自立二足歩行の爺さんに昇格されてしまった。
身も心もウキウキ、ネアンデルタール人のように嬉しい。

早速、お風呂の順番を確保して下着も病院着も着替えてさっぱりした。
点滴の付いた棒をガラガラ引きずりながら歩かんでもエエというのはこんなに気持ちの
ええもんなんか、自由になれるもんなんか、あらためて感動した。
しかし、これからは栄養剤なしで自力で口から栄養を確保せんとあかんのだ。
きちんと食べ方をマスターせんとあかん。
というても今のとこはゆっくり食うだけだ。

自由に歩けるようになったんであちこちうろついてみる。動ける範囲は限られてる。
病棟の南北に二本ある長い廊下をズンズン歩くだけ。エレベーターで降りたら、外に
出られるけど、さすがにそれはいかんやろ。
南側の廊下と

北側の廊下。

スマホで測ってみると両方の廊下をぐるっと一周したら約400mだった。後で確認したら
一日大体8周くらいしてる。まあ3kmくらい歩いてたわけだ。まだまだ歩けるけど
手術の傷口を抱えてる身やからそんなにストイックになる必要はない。
ぼちぼち暇つぶしと軽い運動を兼ねて動いてるくらいが良いようだ。
一周回ると、今までとは違った景色も見られてそれもたのしみだ。

まあ、なにはともあれ、今日から自立二足歩行爺さんに戻った。
ありがたいことだ。めでたいことだ。
着実に退院に向かってると言えるのではないか。

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ありがとうございました。