シネマコンプレックスとか言うのはめったに行かない。そういうところでやっ
てる映画にあんまり縁がないんかもしれん。大抵は大きなビルの上の方にある。
そうなるとエレベータを使いたくなる。映画を見るくらいであんまり運動に挑
戦したいと思わへんことが多い。混雑した大きいビルでエレベータを待つ場合、
時としてえらい時間が掛かることがある。余裕を持って行ったはずなのに、あ
んまり待たんでもようなった。
中に入って驚いた。えらいスクリーンが大きい。それに、傾斜が急やから前の
人の頭がじゃまにならへん。そうか、メジャーな映画は皆さんこんな環境で見
てはるんかとわかった。しかし、お客が少ない。こんなええとこで勿体ないと
思う。
映画はとても面白かった。
スリランカでは内戦が続いている。ディーパンは「タミル・イーラム解放の虎」
の戦士だ。つまり少数派の反体制派だ。闘いは不利だ。
目の前で何人も虐殺されていく。妻も子も死んだ。
もう耐えられない。武器をすてて難民の中に入る。
そして難民の中で、ヤリニとイラヤルと巡り会い夫婦と一人の女の子という偽
の家族になりすまして亡命を図る。家族であれば亡命できる場合があるのだ。
行き先はフランス。
言葉もわからない異国で過酷な生活が待っている。
苦労の末、やっとアパート群の管理人の仕事が得られた。貧しいけど何とか暮
らしていけそうだ。娘も学校に行ける。
しかし、このアパートには麻薬の密売人やその仲間たちのようなややこしそう
な危険そうな男達もたむろしている。
ディーパン達は家族を装ってるけれど、心は繋がっていない。国に返されたく
ない、なんとかこの危機を切り抜けたいという思いで繋がっているだけだ。
ヤリニも職を得た。麻薬の売人の父親の介護の仕事だ。ややこしいけど収入は
いい。
言葉も少しずつ覚えてきた。住人とも少しずつ馴染んできた。
3人の暮らしは少しずつよくなっていく。これから幸せになっていく?
と思いきや、何時までたっても彼らは試練から逃れられない。
次々といろんな事件が起こって、しかも家族の絆は繋がらない。
いったいどうなるのだ?
流浪の難民が異国の地で理不尽な目に遭い、哀しみにうちひしがれる。
こんな事があっていいのだろうか? と言うような映画かと思ってた。
ところが大違い。
ディーバンは哀しみにうちひしがれない。
ディーバンは理不尽に立ち向かう。
アドレナリン全開の男は髪の毛が逆立っている。
目がギラギラしている。
後半の30分はハラハラドキドキ、とても面白い。
さて、ディーバンの闘いはどうなるのか?
是非劇場でご覧あれ。
ところでタミル人って料理が上手いんやろか?
大阪でスリランカ料理の店ってとても多いみたいやけど、内戦で国外に出た人
たちが多いからなんやろか? スリランカの人は料理が好きで上手いからなん
やろか?
タミル人が料理上手いんやろか?
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ありがとうございました。