少し時間が経ってしまったけど、急に想い出した事がある。
ある日の夕方、大阪駅から内回りの環状線に乗った。夕方6時半前頃だ。
ラッシュ時刻なんでえらい満員だ。次の福島で降りた。普通にホームに降りて
普通に階段を降りようとしたら、ちょうど反対側外回り線から電車が出ようと
してるとこやけど、何か騒がしい。どの車両も満員で人の出入りもままならな
い状態だ。真ん中少し前あたりの車両の出入り口で人が騒いでいるようだ。
発車のベルが鳴り始めた。「ちょっと待って」と叫びながら2人程が先頭車両
に向かって走っていく。「動いたらあかん。止まって、止まって」って叫びな
がらなおも走る。「こらあかんわ」ってわしも思う。
何の役にもたたへんし、追いつきもせえへんけど一緒に走った。
走ってた人が先頭車に着いた頃運転手も出てきてて、事情を聞いている。その
頃誰か緊急停止ボタンも押していたようだ。
わしは殆ど何の関係もないんやけど、野次馬の1人としてまた騒ぎの現場に戻
った。時間はあるし、事の次第を見届けたい。
どうも、発車の為にドアが閉まったときに子どもがドアに指を挟んだらしい。
車掌が携帯電話をしながら(どうも上司の指示を仰いでいるらしい)対応して
る。
子どもに向かって、「怪我はない? 大丈夫?」なんて声をかけてると、
横から、「だめっ、ちゃんとレントゲンとって検査しなくちゃっ」って言う人
がいる。「そらそうや」と思う。
携帯電話と関係者といろいろやりとりで拉致があかんけど、電車は止まったま
まだ。もう1人の車掌か運転手が緊急停止ボタンの確認に行った。
こんなんってちゃんとマニュアル出来てるんとちゃんかいって思った。
緊急の怪我や病気や事故っていつでも起きる可能性あるやん。
マニュアル通りさささっと対応せんと場合によっては間に合わへんでって思う。
それで、状況は違うけど昔香港であったことを想い出した。
中国の深センから香港に向かう列車KCRに乗っていた時だ。恥ずかしながら、
その時は前日飲み過ぎてかなりの二日酔いだった。
むかつく気分を我慢して電車に乗ってたけど、ちょうど真ん中くらいに来た頃
とうとう我慢できなくなって、ホームにまろび出て、ちょうどそこにあった、
ゴミ箱にゲロを嘔いた(汚い話でごめんなさい)。その瞬間、係員が飛んで来
て、素早く車椅子に乗せられてあっという間にエレベータを下って気がついた
ら医務室にいた。その間5分くらいやったと思う。
あまりの早さにびっくりした。
しばらく休んだら大丈夫になったんで、実は二日酔いでと謝ったら、(同僚が
中国語で)特に怒るでもなく許してくれた。一応始末書みたいなものにサイン
させられた。
この時思ったのは、こういう一連の対応が完全にマニュアル化されてるようで
係員に何のためらいもなかったと言うことだ。
すごいなあ。
見習わんとあかんなあって思った。
返還前の香港の話だ。今はどうなんやろ。
逆行してなかったらええんやけどね。
前にもJR車内で唾吐き散らしてきたならしい酔っ払いをどうするか、携帯電話
しながら対応してたなあ。
いろんな処理が責任追及対応に気をとられすぎだったり、上司の指示頼りで埒
ががあかんということでないことを祈りたい。
マニュアル化と訓練をちゃんとやって外国人旅行者にもさすが日本の鉄道って
言われるようになって欲しいなあ。
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ありがとうございました。