熊野古道の旅ー07.瀧の見える部屋に泊まる
距離は少ないが上下に結構歩いたので大分疲れた。こういう事なら明日はもっと疲れるだろう。 宿に帰って休んでおこう。山の夜は速い、宿まで歩く間にかなり暗くなった。 瀧の見える部屋が待っている。今晩の客は3組だけだそうだ。今回の震災でキャンセルが続いた のだそうだ。それで3組とも瀧の見える部屋に泊まれることになった。 酒を飲みながらご飯を食べて、風呂に入って、又、酒を飲みながら、瀧を眺めて寝てしまうのも […]
距離は少ないが上下に結構歩いたので大分疲れた。こういう事なら明日はもっと疲れるだろう。 宿に帰って休んでおこう。山の夜は速い、宿まで歩く間にかなり暗くなった。 瀧の見える部屋が待っている。今晩の客は3組だけだそうだ。今回の震災でキャンセルが続いた のだそうだ。それで3組とも瀧の見える部屋に泊まれることになった。 酒を飲みながらご飯を食べて、風呂に入って、又、酒を飲みながら、瀧を眺めて寝てしまうのも […]
「たしかこの辺やったけど」 宿のお兄さんが教えてくれた道、青岸渡寺から那智の瀧に降りる古道があるはずだ。 「400年前からの古道ですよ」と言うからには是非見たいものだ。 「あっちか?」、「こっちか」とそれらしき道をたどりながら降りる。 「やっと見つけたこれやで」 「たぶんな」 降り切ると那智の瀧入り口の看板があって、飛瀧神社の鳥居がある。 鳥居をくぐると森の中に入った。トンネルをくぐって別世界 […]
バスはまだ山に登らないで海岸線を走っている。那智駅に着いた。駅前で大きな荷物を持った 人達がのってくる。「犬までさげている」 動き出したら、「補陀洛山寺」が見えた。 何かの本で読んだことがある渡海船が祀られているところだ。 「渡海船」というのは恐ろしい話だ。昔あるえらい坊さんが、そろそろ自らの死が近いと 悟って、断食をして身を浄化し、南方の観音浄土を目指すため一人で船出をしたのだそうだ。 そして、 […]
食事が終わったら、ここの予定は終わりだ。次は勝浦からバスにのって那智山まで行くのだ。 芦雪にできるだけ時間をかけたかったので後の列車は決めていなかった。駅に行って、列車を 調べる。想定よりかなり早い。 「14:05にオーシャンアロー5号があるで、こいつにしょうか」 それでまだ1時間以上余裕がある。 「海岸に行ってみよ」 民謡で、「・・・ここは串本、向かいは大島・・・」というのを聞いた事がある。とす […]
芦雪を堪能したので満足感で一杯だ。 気持ちは満腹したが、お腹は空いてきた。そろろ昼飯時だ。 「どっかで飯くおか」と言ってもどこか決めているわけではない。 「何もなかったらさっき見た見せにしょうよ」 実は駅からここに来るまでに、ついでに商店街をきょろきょろしながら来たのだ。まだ早いので 食べる店は開いていなかったが、ちょっと妖しそうなB級度の高そうな「めし屋」風の店が見えた ので眼の中でキープしてお […]