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よもやま話

四文字遊びシリーズ。「痴心妄想」、「浮生若夢」。

「痴心妄想」 中村文則の「列」という本を読んだことがある。 いつの間にか列に並んでいた男。なぜかはわからん。 周りの誰もわからんらしい。列は長い。果てしなく長い。先に何があるのかわからん。 後ろに何があるかもわからん。 列はいつまで経っても動かへん。いつどうなるかわからへん。 凄まじい話ではないか。 人生そのものみたいでないか。 列が動いた。離脱者がでたのだ。 最近は、食いもんの列にしか並んだこと […]

四文字遊びシリーズ。「石破天驚」、「千違万別」。

「石破天驚」 驚くほど素晴らしいことを表すのだそうだ。 素晴らしいって思ったことはいろいろ、数知れずある。 けど、わざわざ四文字で言わんならんほど素晴らしいことに出会った記憶はあんまりない。 素晴らしいかどうかわからんけど見て仰天したこともいくつかある。 例えば、ずっと昔、面白半分に大阪で一番ディープそうな西成の裏通りを歩いてたら、向こうから花簪を髪にさした人がシャラシャラとやってくる。よう見たら […]

障子衝立にお化けを描いた話。

おもしろい衝立を見つけた。 なにか絵のとりつけるのにおもろいもんはないやろかと探していた。 メルカリやら、ヤフオクなども見てみる。 ある時、メルカリを見てたら、面白そうなやつを見つけた。 小型の衝立である。 3連になってる。幅40cm弱高さ90cm弱くらいのサイズだ。 しかも、障子仕立てになっていて、桟がある。 これは面白そう。ここに水墨画を描いて貼ったら面白いやんか。 裏から光を当てたら桟が透け […]

薪小屋の屋根をプラスチックの波板にした話。

薪小屋が気になる。 一昨年の話。ご近所の家が解体されることになって、廃材をいただいた。 我が家の薪ストーブの燃料としたとてもありがたい。 とりあえずは、そのまま積み上げておいたけど、いつまでもそうはいかん。 適当に切り揃えて、貯蔵しておかんとあかん。 雨にもあたらんようにせんとあかん。 あじあん 薪小屋は作ったものの。 てなことで、急遽薪小屋もどきのものを作ってた。 屋根が問題だ。適当に廃材を並べ […]

四文字遊びシリーズ。「合縁奇縁」、「消息盈(えい)虚」。

合縁奇縁 水墨画の師匠が、縦長の半切紙にお手本の絵を描いていく。 わしら弟子は、それを取り囲んで一生懸命描き方を見てる。なるほどそうやるか。 向かい側にいるわしは、紙の上部をそっと引っ張って、新たに描く場所をつくる。 こうやって、紙を引っ張って、もう10年にもなるではないか。 そろそろ潮時ではないやろか。 この人のもとから卒業しよう。 それから、又、10年弱やろか。 元々、友人が、京都の賑やかなあ […]