最近読んだ本、「舟を編む」、「伯爵夫人」
三浦しをん、「舟を編む」 本を作る、特に辞書を編纂するという現場を舞台にした小説は初めてでそのこと 自体がとても新鮮だった。 ちゃらい系の軽い青春群像小説みたいなんとちゃうやろかと読み始めは危惧しながらだった。 確かにそういう傾向はありつつも読みながらぐんぐん惹きつけられるところもある 面白い本であったと思う。 玄武書房という出版社の編集部で「大渡海」という国語辞書を編纂すると言う仕事を もう何年 […]
三浦しをん、「舟を編む」 本を作る、特に辞書を編纂するという現場を舞台にした小説は初めてでそのこと 自体がとても新鮮だった。 ちゃらい系の軽い青春群像小説みたいなんとちゃうやろかと読み始めは危惧しながらだった。 確かにそういう傾向はありつつも読みながらぐんぐん惹きつけられるところもある 面白い本であったと思う。 玄武書房という出版社の編集部で「大渡海」という国語辞書を編纂すると言う仕事を もう何年 […]
遅子建、「今夜の食事をお作りします」 思わず胸がキュンとなるような悲しく切ない話であり、哀れを誘う話であり、 ユーモアたっぷりの話でもある。いずれにしろ心に沁みる話が多い。 もう大分前になるけどネットで何かの情報をググってたら、中国でもオーロラが 見えるとこがあるという情報があった。そのあたりには民宿があって、中国人の 旅行者に大人気なのだそうだ。是非一回行ってみたいと色々調べて見たんやけど 結局 […]
梶山季之、朝鮮小説集「李朝残影」 副題に朝鮮小説集とある。梶山季之がこんな本を書いてるとは知らんかった。 エロチックな大衆小説系の作家やって勝手に思ってたんで図書館で表紙を見て びっくりしたまま借りて帰った。 朝鮮半島が日本の植民地だった時代の物語だ。占領下の日本人の暮らし、半島の 人の暮らし、お互いの関わり合いが生き生きと描かれている。 族譜:日本の占領政策の一環として創氏改名を迫った時があった […]
沢木耕太郎、「春に散る、上下」 久し振りの沢木耕太郎の小説だ。ノンフィクションは沢山読んだけど小説は少ない。 けど、どっちがどっちでも面白かったらそれでいい。ノンフィクションとは又 違った世界が広がっててとても印象的だった。ノンフィクション以上に劇画的な 展開で最初は戸惑ったけど読んでるうちにどんどん引き込まれて行った。上下 2冊の本やけどあっと言うまに読んでしまった。 ある日、発作的に飛行機に乗 […]
原田マハ、「デトロイト美術館の奇跡」 この人の本の話を書くときはいつも、この人の本が出たらつい読んでしまうと いう出だしになる。そういうものだ。 どういうものかというとわしの大好きな絵の世界が生き生きと描かれているから なのだ。こんどはどんな絵にまつわる話なんやろか? どんな画家の生き様について の話なんやろか? 興味は尽きない。 で、今回は美術館が主題になっている。デトロイト美術館だ。 そう言え […]