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最近読んだ本、「百年の散歩」、「蘇我氏と飛鳥」、「コスパ飯」

多和田葉子、「百年の散歩」 この本を読みながら吉田健一、「東京の昔」、永井龍男「東京の横丁」、 陳丹燕「上海メモラビア」等々を思い出した。街を題材にした本は枚挙のいとまが ないほどある、知ってる街でも知らない街でも興味ある街ほど面白く、楽しい。 知ってる街ならあああそこかと思うし、知らない街なら行ってみたいと思う。 カント通り カール・マルクス通り マルティン・ルター通り レネー・シンテニス通り […]

最近読んだ本、「貧困の発明」、「漱石とホームズのロンドン」

タンクレード・ヴォワチュリエ、「貧困の発明 経済学者の哀れな生活」 この本、メチャメチャ面白い。トマ・ピケティが絶賛なんて書いてあったんで ちょっと学問的なとこもある異色の小説家なって思ってたらそんなことはない。 ただただ面白い。 ジェイソンは海洋生物学者だ。ある朝、事務所に出社すると巨大な垂れ幕が。 何じゃこれは、わしの一物の写真ではないか。これには間抜けで深いわけがある。 即座に会社をやめた彼 […]

最近読んだ本、「壁の男」、「応仁の乱」

貫井徳郎、「壁の男」 どこか関東の方の地方都市に珍しいスポットがあるという。ノンフィクションライターが 旅に出た。なるほど変わってるという噂の家があった。どう変わってるんや? 家の外壁全部に絵が描かれてる。とんでもない絵に見える。プロの絵というよりは 子供が描いた絵のようだ。色も派手で力強く、どこか味わい深いところがないでは ないけど美味いとは言えないような気がする。それでもどこか惹かれる。それに […]

最近読んだ本、「サロメ」、「いまさら翼と言われても」

原田マハ、「サロメ」 この作家の本は出たらつい読んでしまう。やっぱり画家の作品と暮らしがテーマに なってることが多いんで興味深い。今回は、「サロメ」、作家と画家が登場する。 ユダヤの王エロドは兄を殺して王位に就き、その妃を自分の妻とした。そして、 あろうことかその娘、サロメにまで触手を伸ばそうとしている。サロメは、 獄に繋がれた預言者ヨカナーンに心惹かれるが激しく拒絶される。ある日、サロメは 王に […]

最近読んだ本、「王様のためのホログラム」、「旅をすること」

デイヴ・エガーズ、「王様のためのホログラム」 サウジの空港にアメリカ人が降り立った。ビジネスコンサルタントらしい。カッコイイ。 かな? なんとなくカッコよくなさげだ。 これから、砂漠の真ん中にあるビジネスパークのようなテント村に行ってプレゼンを やるらしい。ホログラムとITを駆使して砂漠の中に仮想現実を浮かび上がらせる仕掛けだ。 うまくいったら王様が買い上げてくれる。がっぽり儲かる。 かもしれん。 […]