ご飯やさんで。
美味しいなあ、機嫌よく食ってたら、お店のおばさんが。「これサービス」って小皿モノを一つ持ってきてくれた。
ナスをスパイスで炒めたやつ。メニューにはないやつ。
ちょいとその気になってやってみたらしい。
それがまたメチャ美味い。
常連さんでもないわしにこんな口福があってええもんやろか。とても嬉しい。
ある別のお店では、スープの差し入れがあった。
カップのスープ、あっさり味ではあるけど、ニンニクが効いた独特の風味、これまた美味しい。
また、ある時は、賄いの一皿、ちょっと味見して、という口福にありついたこともある。
満腹やからもう入らへんという時もあって、そういう時はちょっと辛い。
折角の好意を無碍にしてしまう。
食後の飲み物サービスというの時々ある。
メニューに書いてるときもあるし、サプライズの時もある。
もっと嬉しいのは、＋いくらかでアルコールに変更可能と言うのがあった。
別途アルコールを頼むよりははるかに安い。
こういうのはメッチャありがたいですなあ。
いやしんぼの酒飲みにはうってつけのサービスではないか。
暑い時行列してくれてありがとう、という飲み物サービスもありましたなあ。
もちろん、いつもいつもこんなエエ目に会えるわけではない。
しかも、肝心の料理が美味しいことが前提になる。
予想に反して期待したメシがまずいと、どんなサービスがあってもうれしくない。
不思議なことにメシがまずいのにサービスがええというのに当たったことがない。
大抵の場合、サービスがエエとこは飯もうまい。
それとも、不味い時は、よっぽど怖い顔で食ってるんかなあ。サービスする気にならへんほど？
まあ、どうでもええけど。
サービスがなくても良い。みなさん忙しい。
美味しい店ほど忙しい。
でも、時には、あたたかい笑顔をいただいたり、やさしく話しかけてくれることもある。
人見知り爺さんは、おしゃべりしたいわけではないけど、こういうのはエエですなあ。
長い人生、いろいろエエもんいただきながら暮らして来ましたなあ。
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