我が家には荒れ放題の庭がある。
植木などもあるけど、伸び放題だ。とても手が届けへんとこまで伸びきってる。
たまらんようになって、植木屋さんを頼んだことがある。
確かにえらく日にちがかかって綺麗になった。
しかし、当然のことながら日にちに相当する請求がきた。
これはいかん。このまま続けたら、つましいリタイア生活がえらいことになる。
てなことで、自分でやることにした。
ノコギリとハサミを買って、要らんとこ切ったらしまいやんか。
それが甘かった。
ハシゴがないととどかへんとこばっかり。ハシゴを買おう。
あんまり高いのは怖いんでそこそこのを買った。
それが大間違い。
まだ届かへん。でもやってみんことにはわからんかった。
では、と思って始めるが、
やり方がわからん。
やみくもに切ったらあかんみたい。
幸い、YouTubeをみたらいっぱい事例がある。
その道の名人が指南してくれてる。その通りにはいかん場合も多いけど、大体の方向性はわかる。
まあ、ともかく、できるだけ梯子でも届かん部分はノコギリでぶったきりにしてしまう。
後は、風が通るよう、刈り込んで隙間を多くする。
てなことを思い切ってやってしまったのが去年の冬前だ。
それから数ヶ月。
春がやってきた。
自然の営みは感動的だ。それが身をもってわかった。
わけわからんまま、ザクザク切ってしまったところから、見事に新芽がでて、葉が茂り始めてる。
すごいなあって思う。
しかし、去年は思い切ってとか言いながらもかなりビビって、きれなかった部分がもう相当のびて蔓延ってる。
これから、夏までのもっともっと繁殖するはずだ。
いまのうちにもうちょっと切ってしまおう。
てなことで、暖かくなってきたのを機会に、ハシゴとノコギリとハサミが活躍してる。
金木犀、ウバメガシ、マキ、椿、南天、いっぱいある。
片っ端からバサバサやるのだ。
いろんなところに日が当たって、風が通るようにする。
雑草も抜く。
花咲く季節の準備をするのだ。
生物の息吹とともにある暮らしはなかなかええものだ。
専門家みたいにきれいにはいかへんけど、野草、雑草とともに鬱蒼としてごちゃごちゃになってしまうのは避けられそうだ。
がんばろう。
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