九度山暮らしのある日、個展をやった−10。3日目。この日は友人、知人が多かった。

この日は友人、知人が多かった。

昼飯を慌ただしく食い終わって、しばらくしたら、少しずつ来客が現れ始めた。

ある時、突然、風のように入って来た人が、サクッと見て風のように去って行く。
こういうパターンが多いけど、

ある人は、突然振り返って、「どこが悪いか教えたろか?」と言う。
「お、お願いします」と言うと、「これはなあ、墨が濃すぎるわ」、
「な、なるほど」
「これはなあ、もうちょっと濃いほうがええで」、
そ、そ、それが狙いなんやけど・・・
「これは、ええんとちゃうか」
「ここはもうちょっとしっかり描いた方がええで」、
てな、感じで又風のように去って行く。
面白い。
いろいろ考えさせられる。
又、ある時、無言で入って来て、
言葉に出さないながら、「何やこの程度か?」と言わんばかりに
一瞥して、無言で出て行かはる人もいてる。
プレッシャーやなあ。
いろいろ考えさせられる。

ガタッとドアが開く。誰か来てくれた。
様子を見てたら、入り口のパンフレットを一生懸命まさぐってる。
これから先の個展の案内や、近辺での案内のパンフレットが積んであるところだ。
ついでに、か、気の毒に思ってか、わしの作品をちらりと
眺めて去っていく。
爽やかだ。
で、おやつはクリームパン。
とても美味しい。

この日は土曜日、やはり友人、知人が多い。
わしは、リタイア爺さんで、每日が日曜日やけど、そうでない人は多い。
現役で仕事してはる人は沢山いるのだ。
にもかかわらず、休みになるのを待って来ていただける。とてもありがたい。
わしのマニアックな墨絵の世界、みなさんが好きなはずはない。むしろ迷惑な
人も多いと思う。しかし、友達が、知り合いが、わしがなんとなく張り切って
わかわからんことをしでかしてるのを知って、応援しに来てくれた人、コロナの
中、いろんな思いや事情のある中、無理して来てくれた人、色んな人に会えた。
やっぱりコロナやから、特にここのギャラリーのような繁華街のど真ん中、
普通なら地の利がええなあって喜んでもらえる場所が、とても行くのがためらわれる
場所になってしまった今では、そうとう気持ちの上でも無理をしてくれたんやと
心配になる。
普段、メールやSNSでやり取りしてる人が多いんで久しぶりであっても、久しぶり感が
薄いという面白い出会いではあるけど、実際に出会って話をするとまた違う趣が
生じる。新たな気付きがあってとても良い。
てなことで3日目が終わる。
やっとか?
まだ先は長い。

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ありがとうございました。