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紀行文

熊野古道の旅ー12.小口自然の家到着

胴切り坂を過ぎてもまだ下りは終わらない。いいかげんうんざりしてきた。しかし、道標は24番を過ぎた。 28番で終わりのはずだからもうそろそろ終盤モードに違いない。 楠の久保旅籠跡といっても殆ど石垣だけだがそこを過ぎると、水場があった。 山の水を飲んで一服しよう。 「この水おいしいね」 あとちょっとだ。 「げっ、又又急坂の下りだ」足をひきずりつつ降りる。 円座石(わろうだいし)まで来た。 見上げるよう […]

熊野古道の旅ー11.越前峠を登り、胴切り坂を下る

昼の弁当は宿で作ってもらったものだ。おにぎり弁当だがこんな時にはありがたい。 道中に食事をとるような店は一軒もないし、自動販売機すら期待できないというのは分かっていた。 この地蔵茶屋跡で道中の半分をすこし過ぎるくらいだから殆どの人が昼食をとるようだ。 しかし、水も出ない。勿論お茶は用意してきている。宿で入れてもらったやつだ。 おにぎりを出ない元気を奮いたたせて、又出発だ。 林道からすぐに古道に入る […]

熊野古道の旅ー10.色川辻、亡者の出会いから地蔵茶屋跡へ

舟見峠をすぎると急な石段の下りだ。せっかく登ったのに下りたくない。下ったらまたその分登らないと いけないからだ。下りの道は腰によくない。横揺れしないようゆっくりおりよう。 下の方からすごい気配がする。 しばらくすると一人の青年がブルドーザーのように登ってきた。我々とは断然迫力が違う。 「こんにちは」と声をかけあいながら見る見る消えていった。 「登りであのスピードやから下りはどんなんやろ」そう言えば […]

熊野古道の旅ー09.海が見える舟見茶屋跡へ

道は段々険しくなって登りが続く。石段も不揃いで苔むしているのが、千年以上もの歳月をかけて 踏みしめられてきた足の跡を思わせる。結構歩きにくい。 「こんな大っきな石って自然にここにあるとはとても思われへんなあ」 道端にところどころ大きな石が転がっている。意図的に置いたとしか思えないがその意図がよくわからない。 どっからか切りだしてきたとしても運ぶのが大変だったろう。 頃会いをみて割って石段にするのか […]

熊野古道の旅ー08.登立茶屋跡へ

「最初15分ほど歩いたら分かれ道があるんで間違わんように気いつけなあかんらしで」 「間違うたら、別の山へ行って、かなり遠回りになるらしい」 「地図のどのへんやろ?」、「1か2あたりちゃうか?」 新宮市観光協会が出している熊野古道の地図がある。ネットでダウンロードできるので印刷して持って来た。 熊野古道に地図がコース毎にランドマークと解説入りで分かり易く図解されていて使いやすい。 標準歩行記録ものっ […]