台湾、昔の日本の足跡にも出会う旅-05、夜の九份

さて、飯食ってる間に夜が丁度ええ具合になった。これから「悲情城市」の 世界に浸りに行こう。 うすぐらい階段の上には、赤い雪洞がゆれる。人並みにもまれながらぞろぞろ と登って行くと、両側の店の明かりの下から賑やかな声がかかり、まるで、 紅灯酔夢の中、嬌歌艶舞の妖しい異空間に紛れ込んで行けそうではないか。 程よく酔っ払った頭には賎しい期待が蠢き始めた。 なんてこと言うても今は普通の観光地。 「悲情城市 … 続きを読む 台湾、昔の日本の足跡にも出会う旅-05、夜の九份